毎日昼は太陽の光を浴び、夜でも電気のある生活が当たり前。常に「光」に囲まれて生活している私たちにとって、その存在は自明すぎて、あらためて振り返ること、その存在を問いかけることはあまりない。しかし、あなたの視覚が発揮できているのも、「光」があるから。空気や水のように、「光」があってこそ私たちは生かされている。
(写真上)ミシャ・クバル《space-speech-speed》
オーフス・クンストブグニング、デンマーク(2007)
写真撮影:イエニス・ソーレンセン

「ライト・[イン]サイト」展では、注目を浴びる機会が少ない「光」という存在の過去、現在、そして未来の可能性を、“知覚”という人間の感覚情報を切り口にして、アートと科学を超えた視点から新たに探ってゆく。
(写真左)エイリアン・プロダクションズ
《思考プロジェクター》
写真撮影:FARBRAUM.cc
“科学”と聞くと、「なんだか難しそう」と取っ付きにくく思われるかもしれない。しかし、“体験者の思考を撮影するカメラ”をテーマに作られた作品《思考プロジェクター》など、タイトルを聞くだけで我々の好奇心をくすぐるものばかり。
ほかに、音から変換された光が球体の中に現れる《カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室》、ストロボ光が体験者のシルエットを壁面に焼き付ける《サンキュウ-インストゥルメント》、被膜のような光の立方体に遭遇する《You and I, Horizontal》など、人間の知覚の限界を試すような体験空間が、インスタレーションアートとして用意された。
(写真右:上)ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ
「オーラ・リサーチ」シリーズ《ニーチェが洗礼を受けた教会》
photoc ギャラリーEIGEN + ART(ライプツィヒ/ベルリン)、APG-Japan/JAA, 2008
(写真右:下)肉眼や通常の光学写真に見えないその人の痕跡(オーラ)を可視化させようとする「オーラ・リサーチ」シリーズ。今回はその中から、ドイツの哲学者、ニーチェが洗礼を受けた教会の内部を同じアングルから撮影した光学写真、キルリアン写真を並べて展示。
既存の視覚システムを突き崩していく作品、光を通した逸脱的な知覚へ誘導する作品、光をかつてない方法で可視化する作品——。科学が進歩した今の時代だからこそ成しえたこの貴重な機会、知覚や思考とともに生じる、未知なる「光」の世界に足を踏み入れてみては?
(写真左)ニエヴェリーナ・ドムニチ&ドミートリー・ゲルファンド
《カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室》
写真撮影:木下ワタル
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「ライト・[イン]サイト—拡張する光、変容する知覚」展
会期:2008年12月6日(土)〜2009年2月28日(土)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
Tel:0120-144199(お問い合わせ専用)
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日)
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