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奈良美智,セラミック・ワークス,小山登美夫,滋賀県立陶芸の森

奈良美智,セラミック・ワークス,小山登美夫,滋賀県立陶芸の森

純粋さと残酷さ。孤独と、それを正面から受け止めようとするひたむきな強さ。奈良美智が生み出し続ける幼い子どもたちに、私たちは自分の姿を重ねずにはいられない。
東京・清澄白河の小山登美夫ギャラリーで6月19日まで開催中の「セラミック・ワークス」では、やきものという新たな手法で現わされた子どもたちに会える。

(上写真)The Little Thinker, 2010 ceramic h.23.0 x w.21.5 x d.20.0cm ©Yoshitomo Nara photo:KIOKU Keizo

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ドローイングをはじめ、彫刻では木やFRPを素材に制作をしてきた奈良氏だが、今回初めてシリーズとして発表するセラミックの作品は、3年に渡って取り組み続けている新しい試み。ギャラリーの2フロアを使って、大小さまざまな彫刻作品や、ドローイングを組み合わせて展示している今回。中心となるのは、日本六古窯のひとつ、信楽にある<滋賀県立陶芸の森>で昨年2月から滞在制作した陶器の立体作品だ。

(左写真)おたふく1号 / OTAFUKU No.1(Moon-faced Woman No.1),2010 ceramic decorated with gold liquid h.118.0 x w.125.0 x d.150.0cm ©Yoshitomo Nara photo:KIOKU Keizo

<滋賀県立陶芸の森>関係者に誘いを受けてやきものをはじめたという奈良氏。2006年の個展「Moonlight Serenade」での滞在しながらつくるという形が気に入ったこともあり、信楽での滞在制作に至ったとか。やきものという、時間的、造形的にときに思い通りになりにくい手法に最初は戸惑いもしたが、次第に楽しむようになったという。

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人間の根源的性格を幼い子どもを通して表現する奈良氏の作品は、自身のロック精神や日々生じる感情によって裏づけされながら、親しみやすい可愛らしさがあり、見る者に気付きを与えやすい。それが新作では、やきものという手法により、素朴なテクスチャーとあいまってより身体性をもって圧倒的に迫り訴えてくる。この機会に、日本が誇るアーティスト、奈良美智の世界をより鮮明に感じてみては。

(右写真)奈良美智氏 photo:Mie Morimoto

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奈良美智「セラミック・ワークス」
会期:開催中〜2010年6月19日(土) 日月祝休
場所:小山登美夫ギャラリー 東京
東京都江東区清澄1-3-2(丸八倉庫ビル) 6F・7F Tel 03-3642-4090

同期間、銀座のTKGエディションズでは、奈良美智のエディション作品やTシャツ,時計などのグッズ、また奈良関連の書籍、特集された雑誌などを展示、販売中。

奈良美智の1983年から現在までの全作を網羅するカタログレゾネ(美術出版社刊)が2011年末の発売に向け、現在、制作されている。本書をより正確で充実した内容にするため、特設のウェブサイトでは、詳細な作品の情報を募集している。作品情報をお持ちの方は、美術出版社もしくは奈良美智カタログレゾネ公式サイトまで。

(右写真)ANYMORE FOR ANYMORE, 2010 ceramic h.72.0 x w.60.0 x d.72.0cm ©Yoshitomo Nara photo:KIOKU Keizo


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