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美しいだけではだめ。かといって機能性一辺倒では、私たちの胸を高鳴らせることはできない。“流行を押さえたうえで、普遍性を持つデザインがいい” “使い勝手のよさも大切”“レザーでも軽くて、持ち運びが楽じゃなきゃ” “汚れに強いのも重要”。とかく女性はバッグに対して注文が多い。

レザーにコットンキャンバスやナイロンの革新的な素材をいち早く組み合わせ、どの時代にも穏やかにマッチするバッグを生み出し続けるのが、イタリアで生まれたフェリージだ。フェリージのアイテムは現在の私たちの目からすると、とてもベーシックなものに見える。ただ、このスタンダードフォルムを一般的にしたのが、フェリージの功績だと知ったら?
フェリージが息吹き始めたのは、1960年代のイタリアの小都市、フェラーラ。革製品の加工に夢中になっていたフェリージ家のアンナリサの作品が、思いのほか周囲の人から評判を呼んだことに端を発する。クリエーションの根底に流れるものは、デザイン重視の思想。ぬくもりある質感の素材に、妥協のないディテールが機能性の高い意匠へと繋がる。
(写真左)フェリージ家の人々。一番手前の女性が、創業者にしてフェリージをグローバルブランドへと成長させたアンナリサ・フェローニ
1973年、フェラーラの一角に工房をオープンさせると同時に、フェリージを立ち上げる。創業以来こだわり続けている素材は、革。ナチュラルレザーに重点をおき製品にするが、中でも代表的なのがバゲッタレザーだ。トスカーナの伝統製法により、今も手作業で作られているこの革は、適度な厚みと弾力性があり、使うほどに艶が増し、所有者の手にしっくりとなじんでいく特性を持つ。
60年代からのバッグの変遷。左から時計回りに、新しい年代のものになる。今も色褪せないデザインの原型は、当初から確立されていた
ただしレザーだけに縛られると、デザインの幅は狭まる。1960年代のコットンキャンバスとの異素材ミックスに続き、1992年にはナイロンとの組み合わせを発表。自然な風合いのレザーと、イタリアのトップ生地メーカーによるシルキーなナイロンとのコントラストはセンセーショナルで、ハイクオリティなカジュアルバッグという新たな分野を開拓した。
ブランドの成長期にあたる1996年には、デザイナーにドメニコ・ベルトラーニを招き入れる。ディレクター アンナリサ、デザイナー ドメニコの体制になっても、デザインの方向性は創業当時のまま一貫され、より深みを増す。
パーツ一つにも手を抜くことなく、アイデンティティである袋としての機能性を最大限に生かしたデザインを施しながら、時代の空気をモダンなエッセンスとして取り込んでいく。製品の全てに刻まれたエンブレムからも、それはうかがい知れる。戴冠された貴族の兜と盾、そして黄金の林檎の木が描かれた紋章は、中世から続くフェリージ家の家紋であり、高貴さや純粋さ、誠実さなどの願いが込められている。高貴は気品であり、純粋はオリジナリティであり、誠実は真摯な姿勢であること。まさにフェリージのデザインコンセプトそのままだ。
どんなファッションにもマッチして、いつまでも古びないデザイン。そんなバッグを探しに、フェリージをのぞいてみてはいかがだろうか。
(写真右)ショップ限定で販売されている、ドットプリントのトロリーバッグ。底鋲や車輪を支える台の下にもレザーを重ね、強度を出す。¥168,000

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Felisi
お問い合わせ先
フィーゴ
Tel:03-3797-0693
取り扱い店舗
ラ ガゼッタ 1987 & フェリージ 青山店
東京都港区南青山6-11-9 S.K.ビル1階 ほか
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