「ピーター・パン」の産みの親、ジェームズ・バリは、 9 歳のとき兄を亡くした。
お気に入りの兄が死んで大ショックの母親を慰めるためにいちいちアニキの真似をして、兄の死んだ 13 歳で成長すらやめてしまった……と、『ネバーランド』のプレスシート(マスコミ向けのパンフ)には書いてある。んなバカなって気もするが、実際に華奢で蚊の鳴くような小さな声でしゃべる人だったらしい。
新作映画『ネバーランド』は、バリが「ピーター・パン」を産むきっかけとなったブラウン家の 4 兄弟(特に三男のピーター)との交流を描いているが、時代といいシチュエーションといい、リデル家の 4 姉妹(特に次女のアリス)との交流で「不思議の国のアリス」を生んだルイス・キャロルの話とそっくりだ。
お気に入りの子供相手に聞かせた物語を、その名を冠する童話にしたキャロルの話を、もちろんバリは知っていただろう。 |