ペンギンの赤ちゃんはふわふわでヨタヨタ、その上のろのろだ。
かなり危なっかしく、だが自分の危なっかしさにまったく気づきもせず、ぴよぴよ状態で動き回る。
それはキミのママじゃないぞ、おいおい平地ですっ転んでどーする、遠くに行っちゃダメだってば、そっちにはキミを食おうとしてるでっかい鳥がいるんだよ……とまあ、ハラハラしっぱなしの映画『皇帝ペンギン』。
そのかわいさが働く女性にバカ受けしそうな映画である。働く女は男社会でナメられてたまるかと突っ張って生きているところがあるので、その埋め合わせをするかのように、ハマりがちなのだ。コテコテな女の子的琴線に触れるものに。
実際、ペットのトイプードルに赤ちゃん言葉で頬ずりするバリバリの営業ウーマンとか、服は猛烈に地味なのにピンクのフリフリ下着が大好きな女性教師とか、周りにリアルに存在している。名前を言えば誰もが知ってる某女性キャスターだって、実は家に山ほどぬいぐるみを持ってるらしいし。
だがそういう彼女たちに、口さがない人々は言う――柄にもなく、と。 |