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『プルートで朝食を』の主人公キトゥンは捨て子のゲイである。生後間もなく教会に捨てられ、母親を知らない。トラブルだらけの人生を生き抜くために彼が会得した方法は、キラキラしたものを夢見ること。一番のネタは母親で、究極にとっちらかると「私のママは金髪で美人で優しくて……」と勝手なストーリーを頭に思い描く。大人になって田舎町からロンドンに出てきた彼は、大都会のどこかにいるらしい母親を捜し始める。自分を生んだ人、自分のルーツに会いたいのは当たり前というまっとうな理由や、「母親のいるあんたには所詮分からない」という非難は承知の上で、あえて私は問いたい。なんで捜すかな、母親を。 ![]() 母子関係は互いに何も求めず、何も求められずが一番平和なのかもしれない。キトゥンのような状況でない限り、母親はいくつになっても子供とはヘソの緒でつながっているくらいに思っているフシがある。どんなにイヤでもアンタの母親はアタシだけ!と詰め寄ってくる。土曜の昼下がり、この原稿を書いているカフェの外にも多くの家族連れがいるが、どの子供も母親に引っ付いている。 監督:ニール・ジョーダン |
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