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姉妹は身体が一部結合した双生児だ。栄養が上手く行き渡らず、姉は頭はいいが外見的にはカピカピの老女のようで、妹は外見は花のように美しいが頭はちいと足りない。姉は妹の面倒をすべて見ているがかわいがられるのはいつも妹なので、「なんで私ばっかり」と思っている。妹さえいなければと思っている。そして年月が過ぎ、2人はついに切り離されることになる――とは、マンガ家、萩尾望都の傑作短編『半神』のストーリー。映画『カポーティ』を見て、私はこれを思い出してしまった。 ![]() さて『半神』のラストだ。切り離された姉はその恩恵を受けて若々しく甦る。ところが妹は栄養状態が悪化、カピカピになり死んでしまう。妹さえいなければと思っていた姉は、以前の自分とソックリな姿で死んだ妹を見て思うのだ――死んだのは自分かもしれない。カポーティとペリーは、実は本当に姿かたちも良く似ている。その処刑を見て、カポーティは思ったかもしれない――死んだのはペリーにそっくりな自分、ペリーを食い物にした本当の“冷血”である自分じゃないか。その後、アルコールとドラッグの中毒やうつ病に陥ったカポーティは、一本の小説も書けなくなってしまった。小説家カポーティは「冷血」とともに死んでしまったのだ。 (text / Shiho Atsumi ) 監督:ベネット・ミラー 原作:ジェラルド・クラーク クリス・クーパー / ブルース・グリーンウッド |













