サイト内検索

Top > culture > cinema

悲劇を拒んだ、何ものにも負けないココ・シャネル

それでもなお魅力的なのは、自らの気持ちへの誠実さと、悲しみにも不幸にも時代にも負けない強さだ。

---映画を通じて知ったココ・シャネルの魅力はどんなところですか?

「彼女の偉大さは、女性にとってあらゆることが困難だった20世紀初頭という時代に、閉じていた扉を自分の力でこじ開けたことよ。そしてゼロからトップに上り詰めた。この作品は1人の女性の運命を描いているわ。単にオートクチュールを愛する人たちのためだけの映画じゃないの。彼女は生きる意味や時代の先を行く女性たちを良く理解し、決してくじけなかった。ココは他人のことなんて気にしなかった。自分を満足させることにすべてを捧げて、自身の身分を悲劇と考えるのを拒んだ女性だったのよ」

---シャネルのファッションについてどう思いますか?

「私も時々シャネルの服を着るわ。シンプルで飾り気のない服のほうが、ごてごてした服よりずっとエレガントだという彼女のセンスに共感する。素晴らしいのは、そのスタイルが女性を解放すると同時に、女性らしさを一層際立たせるということなの。シャネルはこう言っているわ。「モードはいつかは流行遅れになるけれど、スタイルは絶対にならない」。シャネルの服が現在でも存在するのは、それがモード以上のものだからなのよ」

(text / Shiho Atsumi)

ココ・アヴァン・シャネル

原題:COCO AVANT CHANEL 
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールブールド、エマニュエル・ドゥボス、マリー・ジラン、アレッサンドロ・ニボラ
配給:ワーナー・ブラザース映画 9月18日(金)、丸の内ピカデリー他全国ロードショー

関連キーワード


おすすめ記事