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バロック(ばろっく)

[名詞]
baroque(仏)
16世紀末から18世紀初頭にかけ、ヨーロッパ各国に広まった美術・文化の形式。
カトリック教会の反宗教改革運動やヨーロッパ諸国の絶対王政を背景に、建築、絵画、彫刻などの分野で広まる。
動的にうねった造形、凝った装飾の多用、強烈な光の対比などで劇的な空間を作り出すのが特徴的。
バロックという言葉は、元々は後世の人々が「悪趣味で品のないもの」「グロテスクで凝りすぎているもの」として侮蔑的に用いた呼称であるが、20世紀になると再評価され、現在では一般的に使われる。

イタリアのローマには、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会堂、サンタ・スザンナ教会堂などバロック期の代表的教会堂が集まっている。トレヴィの泉も有名。
フランスのヴェルサイユ宮殿はバロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名。ルーブル美術館となているルーブル宮殿もバロック建築。
イギリス国教会の大聖堂、セント・ポール大聖堂も1710年に完成したバロック建築。

絵画ではオランダのレンブラントやフェルメール、フランドルのルーベンス、イタリアのカラヴァッジオらが知られる。ルネサンス絵画とは対照的に、躍動感にあふれ、明暗の対比がはっきりとしているのが特徴的。ギリシャ神話や聖人、貴族や王族の生活や肖像が描かれた。

バロック音楽とは、16世紀末から18世紀中頃までの音楽のことで、通奏低音を支柱とした作曲技法が確立。感情に即した劇的表現が特徴的で、オペラの原型ともいわれる。バッハ、ヘンデル、ビバルディ、パーセルなどはバロック音楽の代表的作曲家と言われる。