

日本は先進国の中で唯一、HIV感染者数が増加している国である。その日本で2006年12月、「バーンロムサイ(BAN ROM SAI)」の子ども達とHIV/AIDSについて考えるイベントが開催される。
バーンロムサイは、両親をエイズで亡くし、自分たちもHIVに母子感染した孤児たちの生活施設。日本人女性、名取美和氏が代表を務めるこの施設は1999年12月、ジョルジオ アルマーニ ジャパン社の資金協力を得て、タイ北部のチェンマイ市郊外に開設され、今年で7年目。新しい抗HIV療法も功を奏し、現在30名の未来ある子ども達が暮している。
HIV/AIDS予防の啓発活動を行うバーンロムサイでは、その子どもたちと日本人アーティストのコラボレート作品展「UNDER THE TREE展」を日本で年に一度開催している。2001年の第1回「アンダーザツリー展」はサブタイトルを「POSITIVE」と掲げ、“たとえHIVが「POSITIVE」(陽性)でも「POSITIVE」(前向き)に生きていきたい!”というテーマで、子どもたちの描いた明るく力強い絵画を見せた。
(写真左) バーンロムサイ代表の名取美和氏
6回目を数える今年は、バーンロムサイが子ども達と共に歩んできた軌跡、そしてタイのが置かれている現状をまとめた映像を制作。その他にも世界のエイズ事情、予防法等を分かりやすく展示している。さらに、厚木市立病院でHIV/AIDSの診療に当たる一方、AIDSや性の問題に取り組む岩室紳也医師とバーンロムサイ代表名取美和氏のトークイベントも行われる。
前回の「UNDER THE TREE展」より。(写真左) 子ども達によるタイの古典舞踏
(写真右) バーンロムサイの子ども達が描いた沢山の絵を額装して展示
バーンロムサイでは、自立への模索と生きる現実を伝えるため、オーガニックコットンの栽培、草木染や織物、縫製などにも取り組んでいる。体に優しい天然素材ガーゼを使ったタイパンツなどの衣類、手織りの布を使ったインテリアグッズはどれも素朴な味わいがありずっと大切にしたくなるようなものばかり。「気に入ったものを買っていただく、それが支援となります」と言うキャッチコピーと共に始まったバーンロムサイのもの作り。イベント会場ではこれら商品の販売も予定されている。
予防策はもちろんだが、それだけに止まらず、「自分がHIV/AIDSキャリアだったら?」という視点をもって、HIV/AIDSの実情や差別・偏見、また支援のあり方についてもう一度考えてみてはいかがだろうか。
(写真上) 通気性、吸水性に優れたリネン製のキッチンクロス
(写真左下) タイの山岳民族のバッグからヒントを得た“サイコロショルダーバッグ
(写真右下) 子ども達の絵で纏った手漉き紙ノート
第6回「UNDER THE TREE展」
~「ガジュマルの木の下」の小さなクリエーターたち~「THINK ONCE AGAIN!」
会期:2006年12月12日(火)~21日(木)11:00~19:00(最終日のみ11:00~17:00)
催し物:12月12日(火) 18:30~ バーンロムサイの子どもたちによるタイの古典舞踏
12月17日(日)15:00~ バーンロムサイ代表名取美和氏と社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長岩室紳也氏によるトーク
会場:AXISギャラリーアネックス 東京都港区六本木5-17-1 B1
協力:特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会
厚木市立病院泌尿器科 医師 岩室紳也
主催:「UNDER THE TREE展」実行委員会
お問合せ先:「UNDER THE TREE展」実行委員会 神奈川県三浦郡葉山町一色2444-5-412
Tel:046-875-8988 Fax:046-875-9016
E-mail:info@banromsai.jp