

動物と人間が交流する究極の瞬間を、フィルムに収めたアーティスト、グレゴリー・コルベールの大規模な展覧会が日本に上陸する。50点を超える大型写真作品のほか、60分の映像、9本のショートフィルム2本が展示公開される運びとなった。
世界を巡回中であるこの作品展「ashes and snow」は写真作品、映画、美術、小説、建築が一体となったプロジェクト。彼の写真は自然のままで、デジタル加工や合成は全くない。手作りの和紙にセピア、そして琥珀色に刷り込んだ写真作品には一切の説明がなく巨大な作品を目にした瞬間に様々なストーリーが心の中に生み出されていく。

会場となるノマディック美術館は、ashes and snow専用の移動美術館である。ニューヨーク・ピア54、カルフォルニア州サンタモニカのピアを経て、東京・お台場に造られた。建築家・坂茂氏によって設計されたこの美術館は鉄製貨物コンテナと再利用できる資材で作られた広さ5,300平方メートルのユニークな建築物となっている。
人間と動物との距離感があまりにも近すぎて、常に人間として生きていることを意識しているわたしたちは彼の作品に、瞬時に惹き込まれてしまうのだ。 人間も同じように、地球から生まれた動物のひとつであるということ、そして古代からの友人のように、人間と動物との交流の瞬間を美しく捉えた写真と映像には誰もが心をうたれるだろう。
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1960年、カナダ・トロント生まれ。グレゴリー・コルベールの活動は、パリで社会問題を題材にしたドキュメンタリー映画の制作から始まる。その後映画制作から芸術写真へと転向し、1992年には初の個展をスイスのエリゼ美術館で行い、その後の約10年は作品をいっさい発表せずに、世界各国約40カ国以上訪れ、人間と動物の交流を描いた作品を撮影。2002年、イタリアのベネチア・アーセナルでashes and snowを開催。その後、カリフォルニア州サンタモニカでの展示会後、東京・お台場での開催が決定する。今後のashes and snowとノマディック美術館はこれからも芸術的に進化していく。
人間と動物の驚異的な交流の姿を捉えた作品は、ノマディック美術館での公開に先立ち、森アーツセンターギャラリー[六本木ヒルズ森タワー52階]でも現在開催中。さらに先日「ashes and snow」の日本公開を記念して、グレゴリー・コルベールが来日した。
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コルベールが約15年間にわたり取り組んできたプロジェクトashes and snowの創作活動においての始まりについて「古代の人々が残してきた洞窟の壁画をみても分かるように、人類はずっと前から自然との対話をしてきた。3万年前に人類が自然に接した気持ちと同じように、自然を敬う気持ち、そして人間と動物の関係を内側から捉えていきたい」と語った。
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撮影のなかでも忘れられない思い出は「インド南西部でロケをしたとき、子どもたちに「秘密の場所はどこ?」ときくと、彼らはある場所に連れていってくれた。そこには、一頭の巨大なゾウがいたんだ。ゾウの鼻につかまって、一緒に湖の中にダイビングをした、まるでローラーコースターに乗っているようだったよ。このゾウと戯れた経験は、何かのときふと思い出してしまうんだ」
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ここ半年ほどはアラビア半島のベドウィン(遊牧民)と生活を共にして創作活動をしてきたばかり。「私は、彼らのような部族文化をずっとヒーローのように思っていた。自然を生活の一部、人生の一部であると考える彼らには自然環境と調和していける能力が備わっているんだ。自然問題についてもashes and snowの作品を作ってきた過程で考えは変わってきた。世界にはまだまだ素晴らしい大自然が残っていて、希望は持てると思うんだ、人間は選ぶことができるのだから」
グレゴリー・コルベール作品展 「ashes and snow」
会期:2007年3月11日(日)~6月24日(日)
開館時間:11:00~19:00(月曜日~木曜日)、10:00~22:00(金・土・日・祝日)
場所:「ノマディック美術館(東京テレポート駅前特設会場)」
東京都江東区青梅1丁目
料金:一般(前売券¥1,800/当日券¥1,900)、学生(前売券¥1,500/当日券¥1,600)、子供※6歳から中学生(前売券¥1,200/当日券¥1,300)
チケット販売についてのお問い合わせ先: キョードー東京 Tel:03-3498-9999
ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」「青海駅」から徒歩3分
高速臨海高速鉄道 りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩1分









