

まず、壮大な作品世界へグイと引き込まれる。次の瞬間、釘付けにされ細部に見入ってしまう。移ろいゆく浮世を引きの視点で俯瞰し、尚且つ息遣いが聞こえそうなほど極寄りの手法で描き切る。強大な吸引力を持つ作品は、見る者を惹きつけ、その脳裏から離れてくれない。 5月20日より、気鋭の現代美術家、会田誠と山口晃による二人展「アートで候。 会田誠 山口晃 展」が開催される。
画力の凄さと発想の鮮やかさ、超絶かと思えばびっくりの脱力まで、まるで見たことのない新しいものを創り出し、一度みたら忘れられない「発想(idea)」の職人、会田誠。一方、超現実的な描写と機知にとんだ画法で、伝統的な大和絵の技法を現代美術に盛り込んだ「技法(technique)」の職人、山口晃。
10年前、ミヅマアートギャラリーで開催された会田誠キュレーションによるグループ展『こたつ派』で出会った二人は、それ以後着実に力をつけ、村上隆、奈良美智に続く現代アート界のツートップとしてさらなる活躍が期待されている。今回は、その二人がいままでにない規模で競演する待望の展覧会となる。それぞれの東京藝術大学在学時代の作品から、90年代以降の代表作、そして本展のために描かれたから新作まで、絵画、立体、映像を合わせ約70点で構成している。
(写真左):会田誠「大山椒魚」2003年
パネル、アクリル絵具 314 x 420 cm
Courtesy of Mizuma Art Gallery ©Makoto Aida
会田誠&山口晃トークショー 2007年5月25日(金) 18:00~
山口晃ギャラリートーク 2007年6月1日(金) 18:00~
会田誠ギャラリートーク 2007年6月8日(金) 18:00~
会場:上野の森美術館
※予約不要、無料でご参加いただけます(要入場券)
会田作品の魅力は、発想とメディアの選択の妙、そのコンセプトを成立させる職人的ともいえる絶妙な技巧。絵画のみならず、写真、立体、パフォーマンス、インスタレーション、小説、漫画、都市計画、近年では舞台美術を手掛けるなど表現領域は多岐にわたり、アート界のみならず各界のクリエイターに影響を与えている。本展での目玉は高さ4メートルを越える新作「滝の絵」。南アルプスをイメージし、たくさんのスクール水着の少女たちが滝で遊ぶ構図からなるその作品は会田の代表作となるだろう。
山口は文殊菩薩が童子を従え、メカニカルな波濤さか巻く海を越えて日本に渡来する様を描いた4メートル超の新作「渡海文殊」を発表。山口の描く絵は、時間と空間を横断した超現実主義の作品が持ち味であり、昔風の建築透視図や屏風の作品が数多く描かれている。細部にまではりめぐらされた巧妙な仕掛け、遊び心、サービス精神溢れる作品の数々が会場に一堂に会す。
いまや、現代美術ファンのみならず、ワールドワイドに注目される会田誠と山口晃が織り成す刺激的な展覧会は、注目度・大だ。
会期:2007年5月20日(日)~6月19日(火) ※会期中無休
開館時間:10:00~18:00 金曜日は20:00まで (入場は閉館30分前まで)
場所:上野の森美術館 東京都台東区上野公園1-2 Tel:03-3833-4191
料金:一般/¥1,000(前売り¥800)、大学・専門・高校/¥800(前売り¥600)、中学生以下無料
公式ブログ:http://aida-yamaguchi.iza.ne.jp/









