

文学に触れるとき、私たちは自らの脳内で文字を画像/映像に変換している。これにより、人は多様で奥深い文学世界にトリップすることができる。さて、この自由で可能性に満ちた作業を芸術に昇華したらどうなるのだろうか?

東京都写真美術館で開催中の展覧会「文学の触覚」では、現代に活躍する文学作家とメディアアーティストのコラボレーションにより、本来は読む人の想像に委ねられる文学作品の世界を様々な形で視覚化している。
展示は3つのパートで構成され、
一、テキストを耳で聴く/目で見る
二、小説の中に描かれた風景の再現
三、古典作品へのオマージュ
のそれぞれについて、講談社『群像』とNHKエンタープライズの企画協力を得て小説家とアーティストによる新作プロジェクトが実現された。
(写真左)セルフポートレート表現を追及する森村泰昌が自決直前の三島由紀夫の姿を演じる「なにものかへのレクイエム(MISHIMA)1970.11.25-2006.4.6」2006年 東京都写真美術館蔵
例えば、異色の覆面作家・舞城王太郎の作品を扱った、メディアデザインユニット・dividual(遠藤拓己+ドミニクチェン+松山真也)と永野哲久による「タイプトレース道~舞城王太郎之巻」は、作家が原稿をタイプするプロセスが見られるというもの。観客がパラグラフを選ぶと、舞城王太郎によるタイピングデータが作家の打つそのままの速度で目の前のスクリーンに映し出され、著者の思考過程までも伺い知り、味わうことができるのだ。
(写真左)幻想的な世界と日常が交錯する作風で知られる川上弘美の「7つの質問」では、磁性流体による有機的な児玉幸子の造形作品「モルフォタワー」との音を含むコラボレーションも見られる 児玉幸子「モルフォタワー」作家蔵 撮影:高田洋三(参考展示)
(写真右)現代短歌の旗手、穂村弘の作品テキストが、石井陽子(NTTサイバーソリューション研究所)の“手のひらインタフェース”により観客の手に映し出される「情報を降らせるインタフェース」2007
文学作家とメディアアーティストの接点にあなたの視点で触れることで、新たな文学世界に浸ってみては?
- 会 期:
- 2007年12月15日(土)~2008年2月17日(日)
- 休館日:
- 毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
- 時 間:
- 10:00~18:00 (木・金は20:00まで)
- ※いずれも、入館は閉館の30分前まで
- 会 場:
- 東京都写真美術館 地下1階映像展示室 東京都
- 目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内 Tel 03-3280-0099
- 料 金:
- 一般 ¥500(400)/学生 ¥400(320)
中高生・65歳以上 ¥250(200)
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- ※( )は20名以上の団体割引料金
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※東京都写真美術館友の会会員は無料
※第3水曜日は65歳以上無料
出品作家によるフロアレクチャーほか、詳細はこちらから









