赤坂「おんがね」 今宵にハマる ソウルなナムル
世の中にはたくさんのブームが来て去ってゆく。韓国もそのブームにのっかったもののひとつだ。
いたるところにオープンしチェーン店の韓国料理店も多いが、本物の韓国家庭料理を味わいたいなら赤坂の『おんがね』をおすすめする。

オーナーは、イキイキとした笑顔と本物の腕前をかわれ、テレビや雑誌でひっぱりだこの金順子氏。彼女の手にかかれば韓国料理はアートへと生まれ変わる。

韓国料理の前菜、「ナムル」もここでは豪華な一皿になる。
手をつけるのがもったいないくらい色鮮やかに盛り付けられ“ぜんまい”や韓国の山菜“チィナムル”のナムルはごま油の風味と繊細な味わい深さが食欲をそそる。疲れたときは、紅白が美しいお酢のきいた「大根とにんじんのナムル」が、唐辛子みそで和えたピリ辛の「きゅうりのナムル」は暑い夏にぴったり。シャキシャキとした歯ざわりの「もやしのナムル」は塩辛のエキスがお酒にもってこいだ。

(top photo):前菜とはいえ1~2人前なのでボリュームもたっぷり。「ナムル」\900(税別)
黄ニラのチヂミ 蒸し豚 どんどんじゅ

(写真左):
こだわりのゴマ油でサクサクに焼かれた「黄ニラのチヂミ」。黄ニラを使うとクセがなく上品な仕上がりに。\2,500 (税別)

(写真中央):
やわらかいキャベツにトロトロの蒸し豚と薬味をくるんでいただく「蒸し豚」。口の中で旨味がとろける。\1,800 (税別)

(写真右):
甘みが少なくスッキリとした味は料理によくあう。その日限定の美味しさを堪能して欲しい。「どんどんじゅ」(ボトル3,000円、グラス600円)

韓国でもほとんど見られないという黄ニラを使用した『黄ニラのチヂミ』。生地に、タコやあさりなどを加えて旨味をプラスするのも金さんのオリジナルだ。青ニラと違って強烈な匂いがない黄ニラの甘みと、サクサク、もちもちとした食感が楽しめる。黄ニラの形を生かした盛り付け方も何ともスマート。

そして一番人気のメニューが『蒸し豚』だ。20種類近くの調味料や野菜からなる特性のタレで豚の三枚肉を蒸すこと約2時間。余分な脂肪が落ちているので、三枚肉といっても脂身のクドさはない。薬味を付けて蒸しキャベツにくるんで食べると蒸し豚のうま味が引き立つ。薬味は特製の「辛みそ」と「網エビの塩辛」。これだけでも酒の肴になりそうだ。

オリジナルのお酒『どんどんじゅ』は、マッコリを作る過程でできる上澄み液を集めたもの。ふつうのものに比べ、このお店のものは甘さが少なく酸味が強いので料理にもよく合う。

「酵母が生きているため毎日味が違う」と金さんは話す。今日呑んだものは二度と味わえない、今日よりは明日の熟成した旨味を、というところが酒好きには魅力的。
( text / yasue ishiga 、photo / yosuke omura )
 
NEW SHOP
どんどんじゅ 『どんどんじゅ』
東京都港区赤坂
3-6-13 アニマート1F
TEL:03-5549-2141

7月に『どんどんじゅ』がオープンしました!
オレンジのボーダーが目立つ外観に、シックなブラックを基調にした店内。いつも予約でいっぱいになってしまう『おんがね』のために、姉妹店がオープンしました。金さん自身が選んだオリジナル食器を使い、トイレにはさらにこだわりのポイントが!(詳しくは、実際に行ってみるまでのお楽しみ)。落ち着いた照明とモダンな雰囲気で韓国家庭料理をいただこう。
RESTAURANT INFORMATION おんがね
おんがね
東京都港区赤坂3-6-13 MTビル 1F
TEL: 03-5570-9442
営業時間:平日11:00~14:00/18:00~27:00 土曜18:00~26:00
定休日:日曜・祝日

カウンターごしからのぞくキッチンの様子に、自然と次に出てくる料理への期待が高まる。“韓国の母”といえそうな、金さんのあたたかい笑顔が、家庭的な雰囲気をさらにアップさせる。かならず予約をしてからお店に行こう。

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