青山 Sushi-brasserie輿KOSHI 目と舌で官能的に魅せる“ニュー”寿司懐石

気の利いたジャズが流れるイタリアンレストランと見紛うほどスタイリッシュな『Sushi-Brasserie輿KOSHI』は、最新のファッション・コスメ・スイーツなどのショップが軒を連ねる「ラ・ポルト青山」の地階に店を構える。ここでは帝国ホテルの日本料理店で総料理長を務めた経験をもつ橘俊夫氏が、斬新な食材を使い洗練された盛り付けで魅せる、新しいカタチの寿司懐石を惜しみなく披露する。

大きな菊が花びらを開いているような「甘海老菊花ごはん」¥1,500(税込)と、「変わりずし5 貫」¥1,500(税込) ※写真は4貫の特別メニュー

(写真左)
ふたつの器を橋渡しするように置かれているのはイカの軟骨。それ以上、手の施しようがなく、また省きようもないくらい完璧な美しい盛り付け。「お造り3 点盛り」¥1,200(税込)

(写真右)
緑・白・赤、鮮やかな色どりは、運ばれてきたとき感動もひとしお。「煮もの」¥1,000(税込)

皮をむいたミカンのような形に彩りよく盛り付けられたこの一品は「甘海老菊花ごはん」。こんもりと盛られたすし飯を包みこむように甘エビがギッシリと肩を寄せ合っている。また、その透明感からは想像出来ないほどうまみたっぷりの甘エビの卵とダシ汁で作った“あん”がそのおいしさをいっそう引き立てる。それに添えられた「変わりずし」は、おしょうゆをつけないで食べられるようにと握られた、言うならば“味付き”のにぎりずし。イカには塩がしてあり、マグロには魚のだしを加えたべっこうあんで炊いた昆布が載せられ、それぞれのネタにあった味付けがなされている。“身”の食感を残したようにさっくりと味噌で和えられた「アジのなめろう」はついつい日本酒がすすんでしまいそう。ひとくちサイズなので色々な味をたくさん試すことができるのが嬉しい。

ぷりぷりのサヨリにうまみが舌に絡みつくようなイカ、とろけるような中トロ。その日に手に入る上等なネタから選ばれた「お造り3 点盛り」は、味のみならずその演出にもハッとさせられる。「料理をおいしく食べてもらうには、まず見た目で喜ばせること。嬉しい気持ちになれば料理がさらにおいしくなるはず。」と話す橘氏が盛り付ける料理は決して華美でないのに色鮮やかで繊細だ。

そして春の訪れを予感させる「煮もの」。どっしりと落ち着きを放ったタケノコは、全くと言ってよいほどエグ味がぬけ滋味だけが大切に残されているような味わい。約8時間煮込んでだけあってダシがよく染み込んだ鮑は、肉厚なのにやわらかでジューシー。そっと添えられた土筆(ツクシ)は、なんとゴボウを細工したもの。彩りや味付け、素材へのこだわりのみならず季節感あふれる演出に感服するばかりだ。

エチカ表参道や表参道ヒルズ、新名所として注目を浴びる表参道からすぐ。暖かい季節を待ちわびるようにそっと訪れたい1軒である。
( text / yasue ishiga 、photo / yosuke omura )

Sushi-Brasserie輿KOSHI

渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 B1F
TEL:03-5774-8877
営業時間:11:30~14:00 / 17:00~23:00(LO. 22:20)
定休日:年中無休
カウンター・テーブル席に加え、6人用の個室も用意。橘氏の包丁さばきが目の前で見たいならカウンター席へ。

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