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80年代後半から90年代初頭の“バブル経済”という狂乱の時代に、『イタ飯』という俗称でイタリア料理がもてはやされた。それから10年余、本当の意味で私たちの舌は肥え、より本物嗜好のイタリア料理を求めるようになった。数多くの名店といわれるイタリアンを楽しむ機会に恵まれてきたが、この秋、満を持して真打が日本に上陸した。 (写真上):車エビとズッキーニのフレッシュタリオーニ サフラン風味(3,000円・税込) (写真左):コック帽ではなくキャップを被っているのも“工房”ゆえのこだわり。「敷居は決して高くはないので、いろいろな人に本格イタリアンを楽しんでほしいですね」とエンリコ氏(写真右):「鴨胸肉とフォアグラのサラダ仕立て くるみのオイル風味」 鴨胸肉のコンフィとフレッシュフォアグラがアクセントのサラダ。8種類のベビーリーフが楽しめるヘルシーな1皿 ※お客様の希望に併せてお作りするセミオーダーメニュー それが、9月25日にオープンしたばかりの『オフィチーナ ディ エンリコ』。総料理長であるエンリコ・デルフリンガー氏の経歴には目を見張るものがある。10代から複数の著名なシェフに師事し、25歳で歴代最年少の英国王室総料理長に就任。その後も米国・ホワイトハウスや世界各地の名門ホテル・レストランの総料理長として活躍してきた。そんな世界が認めたイタリア料理人が、はじめて自分の名前を冠した店をオープンさせる場所として、東京を選んだのだ。 店名に掲げられている「オフィチーナ」とは、イタリア語で工房を意味する。この店から、新しいものを生み出したいという気持ちをこめて名づけられた。「素材を活かして調理する」という点で、和食とイタリアンには共通するものがあるという考えのエンリコ氏は、和と伊のコラボレーションを表現することを目指している。料理はもちろんインテリアに関しても同様。監修は、ジャン フランコ・フェレのスパを手掛けたアルトゥーロ・モンテネッリ氏、ひとつひとつ表情が違うテーブルは陶芸家・道川省三氏の作品だ。イタリアと日本の文化やカジュアルとエレガントをうまく融合させた結果、上質な空間が生まれた。
ゆったりとくつろげるメインダイニングとテラス、すし屋からインスピレーションを受けたというカウンター席、さらに上のフロアにはウェイティングバーが用意されている。それぞれが違った個性を持っているのもおもしろい オフィチーナ ディ エンリコ 東京都渋谷区神宮前4-26-21 Current表参道3F |

グランドメニューをベースに、メニューも随時変わっていく予定。日本の食材が、エンリコ氏の創作意欲を刺激するに違いないので、これからが大いに期待したいところ。この一軒の誕生のおかげで、表参道・原宿でのショッピング後に“レストラン難民”になることもなくなるだろう。 








