仕上げに添えるだけで、顔周りを明るくしてくれ、シンプルなファッションもよりスタイリッシュに仕上げてくれる“巻きもの”。黒、茶、紺など、ベーシックなカラーのファッションが好みという人でも、明るめの色味を気負うことなく身につけることができ、スタイルにぐんと華やぎを添えてくれる。使いやすさ、効果の大きさからいっても、ファッションアイテムとして別格の優れものだ。最近は、季節を問わずさまざまな素材の巻物を用いることが多いが、やはりリュクス感を添えたいならば手に取るべきはシルクだろう。
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そこで、verita世代におすすめしたいのが、Julien Davidのシルクスカーフ。フランスはパリ出身のデザイナー、ジュリアン・デイヴィッドが、祖国のエスプリと日本の伝統的な職人芸を融合させて生み出す、遊び心たっぷりのスカーフコレクションだ。
「スカーフというコンサバティブなアイテムに、私の好きなグラフィックやストリートのテイストを取り入れました」とジュリアン氏。2010年の春夏コレクションでは、コンピューターハッカーをテーマに、アスキーアートにヒントを得たグラフィック、キーボードやスクリーン、文字化けをスタイリッシュにデザインしたものなどをクリエイティビティ豊かに展開。スカーフを広げれば斬新な柄が描かれているが、身につけると全く違った抽象的なデザインに見え、印象も変わる。自身も気に入っているというグレーカラーのキーボードデザインのものなどは、大人の街パリで、「シックだ」との評価を得たという。
「一見大胆に思える柄でも、スカーフならば受け入れられやすい。だから、年齢層、性別などターゲットは絞っていません。シルクスカーフが象徴するハイファッションと、ストリートファッションの融合を目指して、これからも自分が面白いと思うものをデザインしていきたい」と話す。
しかも、ユニークなのはデザインばかりではない。使われているのは、200cm×80cm、150cm×80cm、200cm×25cmなどを中心とした大判の長方形シルク地。
「長く、大判なものだとコンテンポラリーな表現がしやすいんです。しかも、正方形より使いやすい。スタイルを完成させるのには、とてもいいアイテムとなってくれるんです」。現在は、長方形を基本に、プリントに応じてシルクの織りを変化させたり、柔らかさ薄さを変えたり、シワ加工を加えたりと、Julien Davidらしい視点で、スカーフという素材が持つさまざまな可能性を探っている。
19歳でニューヨークに渡り、ナルシソ ロドリゲス、ラルフローレンでデザイナーとしての腕を磨いた彼が、たまたま訪れた日本に恋をして、東京を拠点に自らのブランドを立ち上げたのが2008年のこと。まず、ハイファッションとストリートファッション、アンダーグラウンドカルチャーの融合という自らのデザイン哲学を表現するキャンバスとして、最初に選んだアイテムがスカーフだった。
6ヶ月の時間をかけて選び出した、福島のシルクツイル技術と、山形県のプリント加工技術という伝統的な熟練の職人技を用い、最高品質のスカーフを発表。毎回、ひとつのデザインは、少量生産で30から40枚ほどしか製造せず、決して同じ柄を繰り返し用いることもしない。「多くのアイディアがあるから、それを次々に表現したいんだ。今は、アイコン的な図柄を作るつもりはない。私が作る商品そのものが、“これがJulien Davidだ”という特徴を持ち、消費者がそれを自然に見出してくれれば嬉しいです」。
すでに、その高いデザイン性、品質、そして希少性も手伝って、ヨーロッパでも注目のアイテムに。デザイナーとして手ごたえを感じている彼は、今年3月に故郷パリを舞台に、2010-2011秋冬コレクションとして服やアクセサリーを始めて発表するという。「今回の新作で、スカーフのデザインは100種類を超えましたので、そろそろかなと。とても興奮しています。コンセプトは、プレシャスなマテリアルと、ストリートなデザイン。スカーフと同じですね。新しいアイテムで、素敵なコーディネートが完成するといいんですが」
巻き方や、合わせる服次第で、カジュアルにもフォーマルにもしっくり来るスカーフ。
ジュリアン流の楽しみ方は「柄物のアイテムと無地の服を組み合わせるのがいいですよ。スカーフ、ソックス、なんでもいい。それから、華やかな色を取り入れることを恐れないで!」
そろそろ訪れる春を前に、うきうきするようなスカーフ使い。Julien Davidで、ぜひ実現したい。
(写真)上からPEOPLE SCARF NUDE / MULTI 150cm×80cm 価格¥36,750(税込)LETTER SCARF RED / WHITE 150cm×80cm 価格¥36,750(税込)
(photo / HIRAROCK, text / jun makiguchi)
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Julien David
お問い合わせ先:
ジュリアン デイヴィッド Tel:03-5875-3144
http://www.juliendavid.com
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