music潮風とともに訪れる歓喜とJOYCEの歌声

私は忘れることができません。最初にみたあの印象的なJOYCEのパフォーマンスを。

それは昔の BLUE NOTE TOKYOでのパフォーマンスでした。昔のブルーノートは今よりも小ぶりで客席のどこに座ってもステージ上のパフォーマーの息が感じられるような居心地のよいスペースでした(今もいいけど)。その上、その日私はJOYCEの音楽を紹介してくれた人とデートしていたのです。恋してました。CDやレコードのカバーに写っていた写真のJOYCEと比べて、当然彼女はもっと歳をとっていましたが、とてもかっこいい女性でした。彼女はステージに上ってギターを手にしたまま椅子に座り歌い始めました。

彼女の口が開いて、あの信じられない美しい声が出た瞬間、私は潮風を感じました。まわりに潮の匂いが漂いました。本当に!まるで海の上の board walk にすわっているようでした…感動のあまり思いっきり涙目になってしまい、わたしは感情的になるしかなかったのです。

このアルバムの初めてのリリースは1976年でしたが、再発盤であるこのCDの大好きなところは、曲が次から次へと流れるテンポと波です。音楽自体は彼女の一番有名なギターとボーカルデュエットのボサノバの曲からパーカッションの強いサンバへといったりきたりしています。素晴らしい!

気温が暖かくなってきて太陽がもっと長く出るようになった最近、私はこのCDを自分のコレクションから出したのですが、ほんとうに今の季節にぴったりです。普通に家事をしたり、コンピュータで仕事をしている間にもかけています。最近友人達と家でパーティをしながらこのCDをかけ、大ヒットでした。このCDのレコーディングがされてから時間がこんなにたっているのに、タイムレスであることはとっても素晴らしいことだと思います。ひとつの宝物です。

音楽マニアの方もマニアでない方であってもこのアルバムはとても聞きやすく、貴重な一枚だと思います。このアルバムを聴いたあと、皆さんは多分恋におちるでしょう…それはこの音楽とJOYCEだけでなく人生に。


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MONDAY満ちる

ジャズピアニスト秋吉敏子、ジャズアルト・サックス奏者チャーリー・マリアーノの間に生まれる。87年、映画「光る女」で第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、87年度キネマ旬報新人女優賞他受賞。以後映画、TV・CF出演、DJと様々なフィードで活躍した後、活動フィールドを音楽に固め「秋吉満ちる」から本名である「MONDAY満ちる」に変更。90年以降はさらに活動の場を海外へも広げ、ソロとしての活動の他に、シンガー兼ライターとしてDJ Krush, Mondo Grosso, Kyoto Jazz Massive, Basement Jaxx, UA, Masters At Work, Joe Clausell, Lisa Onoなど、その他多くのアーティスト達のコラボレーション作品をリリースする。日本でのアシッド・ジャズの先駆者として知られ、シーンにおいて数少ない女性クリエイターとしての確固たる地位をも築き、プロデュースも手掛けるレアな女性シンガー・ソングライターである。現在はアメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド在住。

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