music衝動のフィンガーkaki king 踊るタッピング

私がお勧めするアルバムは、kaki kingの『everybody loves you』です。カーキ・キングは1980年、ジョージア州アトランタ生まれ、現在はNYで活動している女性アーティスト。この作品は、2003年にリリースされた彼女のデビューアルバムです。小柄でキュートな見た目では想像出来ないような、凄いギター・テクニックがまず驚きで、アコースティック・ギターのネックの上から左手を出して、まるでピアノを弾くかのように演奏するフリースタイルの両手タッピングはとても個性的で、1度演奏している姿を観たら誰でも釘付けになってしまうでしょう。ボディをまるでパーカッションのように叩きながら、ベースラインやメロディ、リズムを同時に弾くのですが、テクニックだけではなくてメロディも素晴らしい。

この作品は、彼女の大学時代に断続的に録音されたものでヴォーカルなし、アコースティック・ギターのみのインストなのですが、“これってギターだけなの??”と思うくらいアレンジに濃さがあるというか、ロックやパンクの雰囲気もある素晴らしいアルバムです。

最近、彼女のニューアルバム(3rd)がリリースされてレコード店でもプッシュされていますが、こちらはファースト、セカンドアルバムでは聴く事の出来なかった彼女のヴォーカルが入っています。ちなみに歌声も昔のソフト・ロックやアシッド・フォークのような雰囲気があって、とても良い感じです。曲の雰囲気は、1作目よりも柔らかく、またニューウェイヴを思い出させるようなものも入っていてバラエティに富んでいます。

個人的には、この『everybody loves you』の方が、荒削りな分、最初の印象がショッキングだったのですが、ニュー・アルバムもじわじわと良さが出てくる良い作品なので、どちらもお勧めです。ぜひ、聴いてみて下さい!(text/ カヒミ・カリィ)

大友良英、ジム・オルーク、ヤン富田のプロデューサー陣とのコラボレーションから生まれた2年ぶりのアルバム

『NUNKI』前作『モンタージュ』から約2年ぶりである、待望のニューアルバムがリリース。プロデューサー陣として、大友良英、ジム・オルーク、ヤン富田を迎え制作された渾身の13曲。

『NUNKI』
2006年10月25日 IN STORE

モロッコの広大な大地と静謐な自然に大友良英による音の演出  カヒミ・カリィ初の映像作品

『KOCHAB』カメラマンと2人っきりで幻想的な景色が広がるモロッコの各地を旅しながら撮影された映像に、大友良英プロデュースによる楽曲。カヒミ・カリィの感覚を、視覚・聴覚から体感できるDVD。“KOCHAB(コカブ)”とは、アラビア語で“星の中の星”という意味。

『KOCHAB』2006年10月4日 IN STORE

カヒミ・カリィ

1968年生まれ。ミュージシャン。
91年デビュー以降, 国内外問わず数々の作品をリリースし、'98、'99には全米ツアーも行う。CMやTVアニメの歌唱、歌詞、NHK FMのパーソナリティ, 連載コラム、映画のコメント執筆や字幕監修 なども手掛ける。'04年、菊地成孔氏のソロアルバムやBlue Note Tour,'05年には、m-floのアルバムにも参加したり、NHK「天才てれびくんMAX」のエンディングの歌詞、ナムコのゲームソフト「みんな大好き塊魂」挿入歌の歌詞、歌唱なども手掛け、06年10月7日から公開予定の映画『いちばんきれいな水』にも初出演するなど活動も多岐にわたる。10月4日にモロッコで撮影された映像による DVD「kochab」,10月25日には2年振りとなるアルバム 「NUNKI」を発売する。

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