Everything But the Girl 『Amplified Heart』 by ミズノマリ(paris match)
心に耳に響くアコースティックサウンド

私は、押し付けがましいくらいに、「Everything But the Girlが好きだ」と周りに言うんです。
そう言い始めてから、もう15年以上。
好きなアーティストがいてもアルバム何枚か買い続けたら結構飽きたりするけど、EBTGもアルバム毎に雰囲気やジャンルもガラッと変わったりするけど、Tracy ThornがBen Wattにずっと寄り添っているみたいに、私もEBTGにずっと寄り添っているんです。

偶然同じ大学に通っていた二人は、偶然同じレーベルでそれぞれ活動をし、それがきっかけでユニットを結成。
ステキなアルバムを何枚も作り、二人はカップルになり、Benは病気になり、病み上がりにこんなすごいアルバムを届けてくれた。
映画のような展開だけど、まさに二人の人生そのもののサウンドトラックになりそうな作品です。

「Amplified Heart」は、彼らの作品の中でも、特に優しく美しいアルバム。
アコースティックサウンドがメインだからかもしれないけど、メロディ、アレンジ、歌声、全てがじわじわと心に耳に響きます。
多分、彼らの初期のjazzy, bossa, neoacoっぽいものが好きな方も、最近のdrum'n'bass, house等のクラブミュージックに傾倒したような作品で出会った方も、皆が好きだと言ってくれるはず。
そして、アコースティック色が強くても、静かなだけじゃない。
クールで繊細な歌声の中には、ちゃんと、熱さも、温かさも、憂いも、泣きも、しっかり込められている。

褒めすぎですか??(笑)
でもね、多分この先も、私の中でこのアルバムを越えるようなものは出て来ないんじゃないかな。
それは、初めて聞いた時期が多感なお年頃の純朴な乙女(!?)だったからかもしれない。
美しい思い出とともに、心に残るno.1 album。

関係ないけど、このアルバムは常に3枚常備。いつ、誰に、貸してもあげてもいいようにね!
そして、私達paris matchのユニット名の由来になっているThe Style Councilの「the paris match」と言う曲は、彼らの1st「Cafe Bleu」の中ではTracy Thornが歌っているんです。
ここまで来たら、もう私の人生から、切っても切り離せないですよ。

近年、Benはクラブミュージックのコンピを出したり、Tracyはいろいろなアーティストを迎えてのソロアルバムをリリースしましたが、何より心待ちにしているのは、EBTGとしての新譜!
もう7~8年出てないかな……?
また新たなEBTGワールドを見せ付けて欲しいです。

(text / Mari Mizuno)

paris match7年間の軌跡を完全コンパイルした初のベスト・アルバム

paris match 『BEST OF PARIS MATCH』

2007年6月20日発売
VICL-62416~7 定価¥3,500(税込)
2000年のデビューから7年間の軌跡を完全コンパイルした、パリスマッチ初のコンプリート・ベスト・アルバム。デビューシングル「HAPPY-GO-ROUND」からの全シングル曲に加え、数々のタイアップ曲や配信上位曲、ライブでの定番曲やファン人気曲を、DISC1=グルービィでビート感のある曲を中心とした [groovy “RED”]と、DISC2=メロウでしっとりとした曲を中心とした[mellow “BLUE”]の2枚にコンパイル。ボーナストラックにはヒットシングル「SUMMER BREEZE」をクロスオーバー~ブラジリアンハウスに自らリミックスした「SUMMER BREEZE -07 Edition」を収録。2枚組み全32曲デジタル・リマスタリング。

paris match 『BEST OF PARIS MATCH』

Mari Mizuno/ミズノマリ

paris match(パリスマッチ) ボーカル
ミュージシャンの父を持ち、3歳頃よりピアノ、歌を習い始める。高校時代はバンドでギター&ヴォーカルを担当。大学卒業後、地元名古屋のFM、AM局などでパーソナリティーを務めるが、音楽への夢を捨てきれず自身のデモテープを制作、それが当時新たなユニットの構想を考えていた杉山洋介の手に渡り、paris matchが誕生する。艶やかで憂いに溢れ、シルキーな響きを持つそのヴェルベット・ヴォイスは現在の邦楽シーンで唯一無二のものであり、ここ数年ではさらに艶っぽく“大人の女性”としてスケールアップしたアダルトな魅力を放っている。

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