
リッケ・リーは、今年出た盤の中で好きなアーティストです。アルバム『Youth Novels』は結構な回数聴いています。Feistもそうなんですけれど、デジタルバキバキでなく、有機的なサウンドで徐々に踊らせてくれる感覚がすごくいいなぁと感じました。ライブ映像も見ましたが相当格好良かった。盤の音よりも必要最小限の音で、パーカッション・ギター・ヴォーカルの3ピース。それで十分成り立っていて、尚且つやっぱり踊れる!
それがちゃんとできるのは雰囲気だけでなく、メロディや曲自体の骨格が美しいからだと思うし、最大の魅力はやっぱり声だと感じました。すごくカワイイ、そして憂いというかダルさがあって、ずっと聴いていたい声。声だけで全然間が持つ。だから沢山の楽器がむしろあまり必要無いんでしょうね。見せつけられました。
あと、感覚的にずっと好きな曲はルー・リードの『Ecstasy』です。なにかとよく聴く曲だったりします。4、5年前にライブで生で聴いた時は感動しました。もちろん他の曲も好きだし、生のルー・リードが目の前にいるだけで興奮なんですけれども。
この曲は冒頭の入りから魔法をかけられたようにグッと引き込まれ陶酔してしまうのですが、更にライヴでは中間ギターソロで他の楽器に対して音量のバランスを無視したかなり大きめのヴォリュームで、暴力的にも聴こえるざっくりとした大胆な演奏で、それこそ壊れる程の熱というか激情を感じ、自分の内側が燃え上がる感覚を覚えます。なので専らライヴ盤を聴くことの方が多いです。
(text / furukawamiki)
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フルカワミキ/furukawamiki
1995年、「スーパーカー」を結成。1997年に「cream soda」でメジャーデビュー。2006年にフルカワミキ名義にて1stソロアルバム「Mirrors」をリリース。ベース&ヴォーカルとして、そのプレイやヴォーカルの存在感は比類無きものとして評価され、自身のバンドだけに留まらず多くのアーティストの作品に参加する。また、音楽的フィールドだけでなく、CMやアート、ファッションの分野でも活躍中。
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