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タナカカツキ,鈴木光人

タナカカツキ,鈴木光人

『IN MY OWN BACKYARD』はゲーム音楽の作曲家として活動されている鈴木光人さんのゲームから離れた純粋な音楽の世界をたっぷりと贅沢に味わえるアルバムです。

このアルバムを一言で申しますと「素晴らしく心地よい」ということに尽きるんじゃないかと思いますが、その心地よさは、脳が直接気持ちいいって感じで、音そのものの刺激、音の小さなツブがショワショワショワ〜〜〜〜って全身にいきわたって、薬草温泉に入るかの如く! あるいは身体が何か柔らかいものに包まれながら空中に浮かんでるかの如く! でございます。さらに、アルバム全体から醸し出される情感豊かなイメージ(ジャケのオーガニックなイメージにとても近いですね)も広がってゆきます。音が身体に及ぼす効果を絶妙に操るテクニカルな部分と、メンタルな部分、感情を揺さぶってくる部分が、なんとも自然に調和しております。こういう音楽は日本人ならではだなあ〜と思ったりもします。

電子音楽はどこまでが人間が手を入れて創作しているのかわからない部分がありますが、(電子音楽に限らず、コンピューターグラフィックスなどのデジタルな処理を施すような作品は)その制作の行程には、かなり人間側の情念がないと乗り越えられないところがたくさんあると、ぼくは経験的に知ってます。そういう意味では、このアルバムは非常に人間くさいと言うことができると思います。人間くさい……ん〜、ちょっとニュアンスが違いますかねえ……くさいといっても臭くない。目に見えない、いわく言いがたい、何か魂や感性みたいなものを、むしろ電子音楽ほど具現化してくれるものはないんじゃないかと、そんなことも思ったりします。
(text / katsuki tanaka) 

鈴木光人 『IN MY OWN BACKYARD』(iTunes限定配信)
(写真一番上)タナカカツキ『ALTOVISION』より ©2008 KATSUKI TANAKA/PONYCANYON INC./Rightning,Inc.
 

タナカカツキ,鈴木光人


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タナカカツキ/katsuki tanaka

マンガ家、映像作家、アーティスト。1966年生まれ。1985年、小学館『週刊ビックコミックスピリッツ』誌にて新人漫画賞受賞、マンガ家デビュー。1991年にマンガ家の天久聖一と共に「バカドリル」発表以来、「オッス!トン子ちゃん」ほか著作多数。映像作家としても数々の作品を発表CM、ビデオクリップ、テレビ番組のオープニングやジングル、スポット映像などの制作を多数行う。

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