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古内東子,purple

古内東子,purple

むかしむかしの話……といっても、今調べてみたら1991年。だから、19年ほど前の話。
Spike Lee監督の『Jungle Fever』という映画を映画館に観に行って、すごくおもしろいと思ったのです。もちろん映画の内容も良かったんだけど、それよりStevie Wonderが手がけたサントラが大好きで、当時かなり愛聴していました。全面的に打ち込みっぽいフレーバーの、ちょっと変わった(?)サントラでしたが、スティービーファンの私にはたまらない一枚。いつも車の中で聴いていました。

その中でも、女性ボーカリストが歌っている『If She Breaks Your Heart』という曲が特にお気に入りで、この仕事を始めてからは、声慣らしに歌ってみたり。なんともいえない何気に難しいメロディなのですが、微妙なピッチ感を調整する意味でも、レコーディングの前などには最適な気がしてたのでしょう。とにかく、よく聴いては歌っていたことを覚えています。

古内東子,purple
THE FOREIGN EXCHANGE『If She Breaks Your Heart』(アルバム『Leave It All Behind』に収録)

そして、最近知人からカッコいいアルバムがある、と教えてもらったのが、THE FOREIGN EXCHANGEの『Leave It All Behind』。「たしかにいいねえ!」と思いながら聴き進めてびっくりしました。なんと、『If She Breaks Your Heart』のカヴァーが入っていたのです。しかもフィーチャリングボーカルは、オリジナルと同じYahzarahでした。
スティービーへのリスペクトなのでしょうか、サウンドも限りなくオリジナルに近く、でもあくまで“現在”な感じでなんだかうれしい気持ちに。約20年の時を経て再会できた名曲に、ちょっとだけ胸が熱くなった瞬間でした。

(text / Toko Furuuchi)

古内東子,purple

古内東子,purple
2008年にエイベックス移籍後初となるアルバム『IN LOVE AGAIN』をリリースし、“もう一度恋をしようよ”というメッセージで女性ファンの恋愛心を揺さぶった古内東子。アルバムとしては約1年半ぶりとなる今作は、’93年のデビュー当時から変わらない、古内東子の原点である「せつない」気持ちや感情を、今の古内東子のリアルでストレートな視点で見つめなおした作品。特にタイトルチューンでもある「PURPLE」は、恋に落ちているときの情熱的でとどまるところを知らぬバラ色の感情と、相手のことを思うあまりゆえの不安でブルーな感情が混ざり合ってできる色、すなわち「PURPLE」を恋愛に例えた芳醇で瑞々しいナンバー。恋の楽しさ、せつなさを知っている人すべてに聴いてほしい。
古内東子『PURPLE』
初回限定盤【12曲入りCD+DVD】¥3,800(税込) NFCD-27254/B
通常盤【CD】¥3,150(税込) NFCD-27255 発売元:tearbridge

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古内東子/Toko Furuuchi

1993年、シングル「はやくいそいで」でデビュー。当時20歳ながら、都会的なサウンドにシンプルで深い言葉で恋心をつづるスタイルはすでに完成されており、瞬く間に人々の心を魅了する。’96年にシングルとしては最大の売り上げを記録した「誰より好きなのに」を収録した5thアルバム『Hourglass』を発売。全国のCDショップのチャート1位を独占し、ロングセラーを記録する。’97年に発売したアルバム『恋』は、それまでのアルバムの売り上げ記録を大きく上回るダブルプラチナの大ヒットとなり、古内東子というシンガーソングライターの存在をゆるぎないものにした。その後もベストアルバムやオリジナルアルバムの発表、ライブツアーの敢行など精力的な活動を続け、2008年、エイベックスへ移籍。さらなる活躍が期待されている。


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