culture
女性に対する固定概念を揺るがす、やなぎみわの個展 [ update:2010-01-29 19:00:00 ]
写真を中心に異彩を放つ作品で世界的に活躍する現代美術家、やなぎみわの個展が1月29日~3月21日、東京・南青山のラットホール・ギャラリーで行われる。彼女は昨年のヴェネツィア・ビエンナーレでは日本代表に選出され、注目を浴びたことも記憶に新しい。
ヴェネチア・ビエンナーレで発表した「Windswept Women」は、これまでやなぎの写真作品に内包されていた演劇性が、より物理的な形を伴ったインスタレーションとして具現化された作品。巨大なフォトフレームに入った肖像写真が二つのサイズ違いのテントとシンクロし、鑑賞者のスケール感を身体的に惑わせる空間を作り上げた。
今回、ラットホールギャラリーで発表される新作「Lullaby」は、以前よりやなぎみわがテーマとしている老女と少女、年代の違う2人の女性が登場する映像作品。サイズが不釣り合いな閉じられた空間の中で対立しながらも同化し、入り乱れ、絡みあい、縺れ合う2人。「Windswept Women」と通じるこの作品には、演劇的ともいえる2人の身体的な対峙、家屋や家族的関係性の無意味性などが映像から浮き上がってくる。世代の違う2人はアンビバレントな存在として女性に対する固定概念を揺るがすための存在ともいえるだろう。
■やなぎみわ展「Lullaby」
会期:2010年1月29日~3月21日
会場:ラットホール・ギャラリー 東京都港区南青山5-5-3 B1F
開館時間:12:00~20:00 休館日:月
入場料:無料






