時を忘れてくつろぐ、思いのままの休日

伊豆高原への入り口として知られる伊東温泉、その美しい景色を一望の下に楽しめる湯宿「青山やまと」。情緒溢れる広々とした湯屋や伊東には珍しいエステなどその魅力は多いが、最大の魅力はどこまでも訪問者の気持ちに立ったもてなしにある。リピーターの多さも納得のホスピタリティだ。

伊東の眺望を臨む高台の宿で、味わう極上の解放感

伊豆半島の東岸の中ほどに位置する伊東は、北原白秋や与謝野晶子に愛された古くからの温泉地。市内には30を超える文学碑があり、東京から電車で2時間ほどの便利さだが、周辺の温泉地にありがちな便利さゆえの俗っぽさは感じられない。そんな中でも高台に位置する湯宿「青山やまと」は、静かな情緒と平穏に包まれている。

自慢は見事な眺望だ。かつてみかん畑だった斜面を切り崩して作られた宿は、多くの部屋がほぼ壁一面といっていいほどの大きな窓を持つ。西に広がるのは伊東の市街地、その向こうには相模湾が夕日を浴びて美しく光る。視線をそのまま北に移せば、伊豆高原のシンボルとして知られる大室山・小室山を含む緑の峰々が折り重なる。青空の下に太陽が輝く新緑の時期はもとより、紅葉の盛りの夕焼けもまた格別の美しさだろう。最上階に位置する2つの大浴場でも、同じ眺望が堪能できるのは言うまでもない。

せわしい日常を忘れられるように思いが込められた部屋には時計がない。そんな場所で、あわただしい日々から逃れてきた人々が味わうのは、ただ彼方を見つめるだけの時間。ゆったりとした休日は、ここから幕を開ける。

  1. 12畳の客室はグループでも広々。窓も大きく解放感がある。
  2. 露天岩風呂“星の湯”には、この時期色づくカエデも。

風情ある湯屋と至福のエステで、心と身体のデトックス

可憐な花が浮かぶ木作りの「花の湯」や、星を望む露天岩風呂「星の湯」など、様々な趣向を凝らした5つの浴場は、それぞれに風雅を感じさせる。湯を循環させる温泉宿が多い昨今にあって、「青山やまと」では源泉100%かけ流しはしごく当然のこと。それは関東随一の湧出量を誇る伊東の湯宿の醍醐味でもある。

やわらかな泉質で身体をゆっくりとほぐした後は、エステティックでさらなるリラクゼーションを体験したい。アロマテラピーで知られるスイスのブランド「ポール・シェリー」のエッセンシャルオイルを使用したマッサージは、リンパの流れを活性化させることでデトックスを促す“リンパ・ドレナージュ”。体の弱った部分には手を当てるだけで癒しの効果があると言われているが、その言葉を忠実に再現するように、エステティシャンの手は施術中の身体からめったに離れることがない。気兼ねなくくつろげる1~2人用の個室は柑橘類やハーブのアロマに満ち、時に心地よい眠りに誘われることもあるだろう。それもまた日常では味わえない至福だ。エステの後に用意されたハーブティも心を和ませてくれる。

  1. エステ「煌きら」の個室。カップルや母娘には2人用個室も。
  2. 45種類のハーブが使われているアロマオイル「ポール・シェリー」。



食事からチェックアウトまで、小さなワガママを実現してくれる心地よさ

今回の宿泊プラン、部屋で供される夕食は、素材にこだわる「青山会席」とカロリー控えめ「創健美膳」のどちらかをセレクト可。さらに「青山会席」は食前酒やデザート、メイン料理を数種類の中から選ぶことができるプリフィクス・スタイル。メイン料理では、相模湾で獲れたアワビ、伊勢エビ、キンキ、フグなど季節の海の幸に加え、牛肉やカモなど肉料理が用意されたコースがあるのも嬉しい。和洋2種類が用意された朝食もまたしかり。誰もが同じものを食べるという日本旅館にありがちな窮屈さは、「青山やまと」では感じない。

だが小さなワガママを実現してくれるきめ細かな心遣いは、食事のみにとどまらない。9時スタートもできる遅めの朝食。その後に入浴すら可能な12時のレイト・チェックアウト。約20種類の中から選べる館内用の浴衣と、それとは別に用意された寝間用の浴衣。温泉に入るたびに新しいものが使えるよう、湯屋に用意されたバスタオル。湯上りの身体を潤してくれるさっぱりとした自家製梅酒。希望で部屋に届けてくれるネイルケア・セットの無料サービス。本当の居心地の良さは、そんなさりげない心配りの積み重ねが作り上げているに違いにない。

  1. 会席コースのメニューは月替わり。季節感に溢れ、目にも楽しい。
  2. アワビの薬膳スープは、女性に人気の“創健美膳”のメイン料理のひとつ。
  3. 女性客は好みの浴衣を館内着としてチョイスできる。
  4. 温泉に入ったあとはネイルケアをしたくなる、そんな方へ。


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