陽の当るカフェの外はいつも満席。 Life Style 休日の過ごし方
ベルリンに来てまず驚いたのは、週末のカフェで「朝食メニュー」がなんと、15時、16時までやっていることだった。金曜日と土曜日の夜はクラブやイベントに出掛けていき、次の日は朝寝坊して、午後は友達とのんびりお気に入りのカフェでブランチ。時間の許すかぎり、おしゃべりしながらカフェでの時間をたっぷり楽しむ。こんな風景が週末の午後に繰り広げられている。このゆっくりペースがまさにベルリンモードなのだ。得に夏のこの時期は陽がとても長く、サマータイムも関係してくるため、22時を過ぎても明るいので一日も長~く感じる。一年の約半年以上が暗く寒いドイツでは、太陽の恵みは貴重である。この時期は、カフェやレストランもテーブルを外に並べ、人々は気持ちのいい夏の風に当たりながら、外に座って夕食を楽しむ。午後に、陽が当る場所にあるカフェと陽の当らない場所にあるカフェとでは、込み方にも雲泥の差がでる。皆、ここぞとばかりに開放的なファッションになり、カフェの外に座って日向ぼっこをするのも定番で、陽の当るカフェはいつも満席、日陰にあるカフェは人っ子一人座らないという面白い現象が見られる。夏なくしては冬を越せない、と言っても過言ではないくらい、この国の人々にとって夏の太陽の恵みは重要なのである。

外に座って夕食を楽しむ人々。21時でもこの明るさ! ベルリンのカフェは実に多様である。
MARKET
週末の楽しみのひとつに、フリーマーケットがある。屋内、屋外、さまざまな地域で毎週決まった場所で開かれている。夏はやはり広場の屋外マーケットが大人気だ。マーケットによって雰囲気も違い、来訪者のカラーも違ってくるため、人間ウォッチングをするのもまた面白い。掘り出しものを見つけに行くのもひとつの目的だが、デザイナーにとっては、マーケットはアイディアの宝庫。物を観察しに行くだけでも充分楽しい。そしてなんと言っても、プロの売人との会話は為になる。さまざまな時代の家具や製品についての知識はもちろんのこと、得にDDR(旧東ドイツ)時代やドイツデザインの製品に関しての貴重な知識も得られる。マーケットには屋台も出ており、ベルリン名物のケチャップ掛けソーセージにカレー粉がかかっている「カリーヴルスト」やフライドポテトなどが食べられる。散策したあと、ソーセージ片手に広場の芝生でのんびりするのも悪くない。

ちなみに、ベルリンの居住形態の特徴として、数人とシェアして住む「WG(Wohngemeinschaft)」(住宅共同体の意) がとてもメジャーで、得に学生や外国人には人気がある。WGの家具はすべて道ばたで拾ってきたものか、フリーマーケットで揃えたという話しも珍しくない。古いものを捨てずにリサイクルしたり、自ら改造してリ・デザインして使うといったやり方は、ベルリン子の大得意とするところなのだ。
フリーマーケットでは出店が所狭しと並ぶ。 レトロなデザインの雑貨もたくさん。

旧東側の風景に顔をのぞかせるテレビ塔。ベルリン大聖堂と並んで。 FERNSEHTURM
雲ひとつない週末には、得にオススメのスポットがある。長蛇の列に並んでのぼる甲斐もある、ベルリンで一番高い場所、テレビ塔だ。この塔は1969年に建った旧東ドイツのシンボルタワー。高さ365m、途中の展望台では地上203mの風景が一望できる。現在もベルリンのシンボルタワーであり、DDRを代表する建築としてみんなから愛されている。旧東側の風景には、必ずと言っていいほどひょっこり顔をのぞかせる姿がなんとも愛らしい。展望台の上には200席ある回転カフェ・レストランがあり、30分でぐるりと一周するので、のんび~りお茶を飲みながら街を一望できる。DDRのレトロな内装デザインもみる価値あり。上から眺めるベルリンの街並みは想像以上に素晴らしいので、ぜひ一度のぼってみてはいかがでしょう!
( text & photo / ayako hase
1.テレビ塔からの眺め。市街の中心を流れるシュプレー川。2.幅広くまっすぐに延びる。3.DDRのレトロな内装のカフェ・レストラン。 テレビ塔からの眺め。市街の中心を流れるシュプレー川。 テレビ塔からの眺め。旧東側の道路は幅広くまっすぐに延びる。 DDRのレトロな内装のカフェ・レストラン。



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