「実は、映画やTV、何でもやるとき、トレンドを作るつもりなんか全くないのよ。確かにそういうことが起きるときもある。でも、だからといって私が意図的にしているということではないの。だから、これはトレンドになるかしらと考えながら仕事をしたことはないわ。『セックス・アンド・ザ・シティ』では毎週のように使われていたものの中に、皆が簡単に真似のできるものがあっただけのこと。例えばネームネックレス。これは誰にでも名前があるのだから、誰にでもつけることができる。お花のコサージュもそうだわ。」
それでも、流行を生み出してきたパトリシアのアイディア源がどこにあるのか気になるところ。
「アイディアというのは、それはそれは様々な経緯で浮かんでくるものなのよ。ネームネックレスについて、どうアイディアを思いついたかお話しましょう。私のショップには、NY地域の都会的な女性が多く訪れるの。黒人、ヒスパニックの女性ももちろん来るわ。ネームネックレスは彼女たちにとって、クラシックなもので決して新しいものではない。でも、彼女たちの姿を見ているうちにふと、“キャリーのネームネックレスを作りましょう”と思ったの。それが発端。コサージュはもっと面白いわ。ある年、ミラノコレクションでドルチェ&ガッバーナのショーを見に行ったとき、彼らがハイヒールにコサージュをつけていたのを見て、“これは素敵”と思ったの。それからNYに戻り、サラ・ジェシカ・パーカーと番組のためのフィッティングをしたとき、彼女が“お花を取り入れたらどうかしら”と言い出だした。だから“ええ、いいアイディアね。ちょうどショーで見かけたところよ”と言ったの。彼女もきっとどこかでコサージュを見たんだと思うの。ほぼ同時期にね。こんな風にトレンドは生まれる。でも、決まった方式などはないのよ。」![]()