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verita世代の女性がリアルに語る映画『約束を旅路』スペシャル座談会

映画『約束を旅路』をきっかけに4人の女性が集まった。世界で起こる様々な不条理。幸せとはなに? 日本で普通に生きていたら素通りしてしまう世の中の出来事や、日本と海外では認識のずれが感じられる養子縁組について…。今回、座談会に出席していただいたのは、veritaのworld movementでもお馴染みの丹羽康子さん、フリーランスPRとして活躍する奥村知花さん、世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド)日本支部事務局長のプリュン・エフテルさん、進行には映画ライター牧口じゅんさん。さあ、あなたはこの映画を観て何を思う?

verita世代の女性がリアルに語る映画『約束を旅路』スペシャル座談会

牧口:「まずは、映画の感想から聞かせていただけますか?」

丹羽:「いろいろな要素が詰まっていましたが、私が一番強く感じたのは、すべてに含まれていた“幸せとは何か”という共通のテーマ。難民キャンプでの困難や不条理、イスラエルへ移住してからの差別など、そういった場面全てに、人の幸せとは何かと問いかけられているような気がしましたね」

エフテル:「“差別”は一番の核になっていたと思いますね。宗教的な差別、人種的な差別も登場しますが、グループを作るということは、内側と外側を隔てる壁が存在してしまうということで、とても悲しいこと。今のフランスや日本でも差別は多いので、遠い国の話ではないはず。あと、難民の勇気を凄く感じました。いつも受身的な立場で紹介されているけれど、勇気がなくては生き残れないということをこの映画を観て感じました。主人公に“行け、生きろ、生まれ変われ”と言った母親も、愛情だけではなく大変な勇気の持ち主だと思いました」

奥村:「私は、日本で普通に生きていると素通りしてしまうようなことを知ったというショックがありましたね。イスラエルとか差別とか、自分とかけ離れていて理解するのは難しいのではと思って観ていたんですが、人間の本質に触れる普遍的なテーマが前面に出ていて胸に響いていきました。登場する3+1人の母親たちが主人公に向ける愛情、勇気、そして許しですね。他人を赦すことによって、自分をも赦すというか。宗教のこうでなければならない、という所が好きではなかったのですが、ユダヤ教のラビが、“人を許すことで、自分の宗教を受け入れられる”と云った場面が印象的でした」


牧口:「ユダヤ人には多くの不幸な歴史があるにも関わらず、ユダヤ人であることによって生きるチャンスを与えられる人たちがいたという歴史的皮肉に驚きましたね。そして、イスラエルを理想郷だと思っていた難民たちが、そこでも差別を受けてしまう。差別を受けて来た人たちが、今度は逆に人を差別する立場をとるという不幸の連鎖もあり、人間の寂しさを感じました。ただ、だからこそ愛情深い人々の、魂の美しさが際立っていた。特に、母親たち」

丹羽:「驚いたのは、キリスト教徒の子供を、ユダヤ教徒の女性が自分の子供として難民キャンプから助け出すシーン。キリスト教とユダヤ教の対立を考えると、母親の愛情は宗教的な概念すらも乗り越える凄いものなのだと感じる場面でしたそれと、主人公の少年が始めて学校に行く日に、こっそり後をつける母親の姿。あれは万国共通なんだなと(笑)」

奥村:「3+1人の愛情は、偏りがない。ありのままを受け入れるのが母なのだなと。私は中学時代にいじめにあったんですが、母は“皆が何と言おうと、私が認めているんだ”という姿勢をとってくれた。今振り返ってみると、それはとても大事で難しい。私もいつか、子供のありのままを受け入れられる大らかな母になりたいなと思いましたね」

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verita世代の女性がリアルに語る映画『約束を旅路』スペシャル座談会

フランス映画祭2007

今年で15回目を数えるこのフランス映画祭。2005年開催時には、この『約束の旅路』もひと足早く上映し、来日した監督や俳優たちとのティーチインなども催した、とても充実した素敵なお祭りである。今年も上映される作品はすべてジャパンプレミア全16作品。カトリーヌ・ドヌーブを団長とする総勢100名のフランス代表団の来日、彼らと直接ふれあえるQ&Aやサイン会などなど。ファン垂涎のイベントが盛りだくさん。こんな機会は年に一度だけ。あなたも足を運んでみては?

ルネッサンス

©ONYX FILMS MILLIMAGES LUXANIMATION TIMEFIRM LTD FRANCE 2 CINEMA MMV

『ルネッサンス』

「美しくありたい、永遠に若く美しく、健康でありたい……」これは、この作品の中で、しょっちゅう出てくる複合企業体アヴァロン社のコマーシャルの言葉。舞台は近未来のパリ。この会社に勤める研究者イローナが、何物かに誘拐され、一匹狼の敏腕刑事カラスが追う。次第にこの誘拐の背景には“ルネッサンス・プロトコル”という不老不死をも可能にする壮大なプロジェクトが!で、冒頭の言葉。これって、私たち皆が追い求める永遠の願望でもある。モラルとインモラル。この映画を観た後、あなたはどんな風に感じるでしょう。モノクロと言うにはあまりにも美しい、光と墨の世界を堪能して。

フランス映画祭2007 公式アルバム 『TRAVERING』を3名様にプレゼント!

[スタッフ]

監督:クリスチャン・ヴォルックマン
製作:アトン・スマシュ、ロック・レネール、アレクシ・ヴォナルブ
脚本:マチュー・ドラポルト
アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール
パトリック・レナル、ジャン=ベルナール・プイ
音楽:ニコラス・ドッド
オリジナル・デザイン:クリスチャン・ヴォルクマン

[キャスト]
(声の出演)
ダニエル・クレイグ(カラス)
キャサリン・マコーマック(ビスレーン)


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