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verita世代の女性がリアルに語る映画『約束を旅路』スペシャル座談会

エフテル:「アラビア系の詩人カリール・ギブランの詩で“あなたの子供は、あなたの子供ではない。(中略)彼らはあなたを通じて来るが、あなたから来るものではない”というのがある。登場する母親の一人が、自分の引き取った子供が人間としてどういう人物なのか、深く理解しようとするシーンが出てきますが、子供が自分とは違う存在だということを認めていますよね」

牧口:「自分の所有物だと思うから、子供にああしろ、こうしろと言って、必要以上に望むようになる。自分を尊重してくれる大人と接してきたがどうかは、場合によると、子供にとって血の繋がりよりも大きな意味を持つのかも。今の日本には養子縁組があまり定着していませんが」

エフテル:「フランスは多いですよね。ただ、養子たちが、自分のルーツに疑問を持つことも多いようで、縁組には困難も多いとする論調も出始めています」

丹羽:「アイデンティティ・クライシスは親と子の関係だけでなく、子供と周囲の環境との問題でもあるので、一概に親のせいとは言えないですが」

奥村:「アンジェリーナ・ジョリーやマドンナの養子縁組にも問題があるとかないとか言われていますよね。ただ、チャンスはないよりあったほうがいい。だから、悪い面をいかに減らしていくかが大切」

牧口:「少子化といわれているけれど、欲しいのに出来ないという人も沢山いますよね。ただ、そうなった場合日本では、生殖医療を繰り返し行って、ストレスも資金も嵩んでいく。それなら、治療の次のステップであっても、養子を考えてもいいのではと思う。アメリカでは、TVドラマ『フレンズ』『デスパレートな妻たち』でも、女性の選択として養子が登場していますよね」

奥村:「一人ひとりが、次世代を育てるという気持ちを共有すれば、養子もひとつの選択になるのでは。その反面、違う人種の子供を連れていれば差別されることもある」

verita世代の女性がリアルに語る映画『約束を旅路』スペシャル座談会

verita世代の女性がリアルに語る映画『約束を旅路』スペシャル座談会

丹羽:「差別は現実にあるから、どうやって乗り越えていくかですよね。少子化だと悩んでいるなら、世界各国から子供を受け入れるぐらいの器ができれば」

全員:「そうそう!」

丹羽:「日本は先進国の中でも裕福で、養子縁組で最低条件となる経済的な問題をクリアしている家庭も多い。ではなぜ広がらないのかというと、単一民族だからとか、意識が低いからだとか。本人が乗り越えたとしても社会はどうかとか」

奥村:「まずは、どこから引き取るというのではなく、もっと大きいくくりで、選択肢のひとつとして養子縁組の可能性を広げていくのが最初かな。今は、あまりにも現実とかけ離れているから、思いつかない人も多いですし」

丹羽:「外国では、自分たちの子供がいるけれど養子も、という一歩進んだところはありますよね。できないから、というだけではなく。子供が欲しいなら本来、自分の子供か養子かは関係ないはず」

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フランス映画祭2007

今年で15回目を数えるこのフランス映画祭。2005年開催時には、この『約束の旅路』もひと足早く上映し、来日した監督や俳優たちとのティーチインなども催した、とても充実した素敵なお祭りである。今年も上映される作品はすべてジャパンプレミア全16作品。カトリーヌ・ドヌーブを団長とする総勢100名のフランス代表団の来日、彼らと直接ふれあえるQ&Aやサイン会などなど。ファン垂涎のイベントが盛りだくさん。こんな機会は年に一度だけ。あなたも足を運んでみては?

ルネッサンス

©ONYX FILMS MILLIMAGES LUXANIMATION TIMEFIRM LTD FRANCE 2 CINEMA MMV

『ルネッサンス』

「美しくありたい、永遠に若く美しく、健康でありたい……」これは、この作品の中で、しょっちゅう出てくる複合企業体アヴァロン社のコマーシャルの言葉。舞台は近未来のパリ。この会社に勤める研究者イローナが、何物かに誘拐され、一匹狼の敏腕刑事カラスが追う。次第にこの誘拐の背景には“ルネッサンス・プロトコル”という不老不死をも可能にする壮大なプロジェクトが!で、冒頭の言葉。これって、私たち皆が追い求める永遠の願望でもある。モラルとインモラル。この映画を観た後、あなたはどんな風に感じるでしょう。モノクロと言うにはあまりにも美しい、光と墨の世界を堪能して。

フランス映画祭2007 公式アルバム 『TRAVERING』を3名様にプレゼント!

[スタッフ]

監督:クリスチャン・ヴォルックマン
製作:アトン・スマシュ、ロック・レネール、アレクシ・ヴォナルブ
脚本:マチュー・ドラポルト
アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール
パトリック・レナル、ジャン=ベルナール・プイ
音楽:ニコラス・ドッド
オリジナル・デザイン:クリスチャン・ヴォルクマン

[キャスト]
(声の出演)
ダニエル・クレイグ(カラス)
キャサリン・マコーマック(ビスレーン)


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