フェティッシュとしての脚


(写真右)映画『恋愛日記』 より

実際、胸やお尻ほど性的ではないにしても、最も頻繁に隠すことと晒すことの攻防や策略、そして誘惑の契機となってきたのが脚である。だからそこにはさまざまな意匠が凝らされてきた。スリットの入ったスカート、ガーターベルトにストッキング、アンクレットなどは、どれも脚の存在を際だたせるための小道具だ。

例えばアンクレットはいつ発明されたのだろう? バブル期に「ボディコン」とともに大流行したアンクレットは、脚へと視線を向かわせるための巧妙な装飾品だが、ファッション史にその歴史が書かれたことはない。

1944年の映画『深夜の告白』では、悪女を演じたバーバラ・スタンウィックの脚に光るアンクレットに男が強く惹きつけられるところから物語が始まる。すでにこの時期からアンクレットは存在していたわけだ。ちなみにナイロンのストッキングが発明されるのは、第二次世界大戦直前の1938年。ただし、戦時中は軍需優先でストッキングが入手できず、戦後に大衆化する。

脚へのフェティシズムについて語るともっぱら男性からの視点になってしまうが、大きくは二つの方向に分かれる。生の脚への好みと、ストッキングを穿いた脚への好み。どちらもカタチの良い脚であるという「最低条件」は当然なので、それには言及せずに細部にいこう。ストッキング・フェチのほうはパンストとガーターベルトで吊るストッキングへと好みが分かれる。

(写真左)エルマー・バタースの作品

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