きっと、いつの時代でも、変わらぬ気持ちで人々はパリ市中心部を眺めていることだろう。ベルヴィル公園(Parc de Belleville)からは、パリの日の出も夕日も、雄大なパノラマとして目前に広がる。現在でも、この公園はパリを背景にする映画に度々登場する。豊富な植栽の庭園では、木陰のベンチで読書やお話をする人々、芝生の上で日光浴をしながら昼寝をする人たちが、自由時間を過ごしている。
メニルモンタン通りとベルヴィル通りを歩けば、エッフェル塔の背丈が低くなったように感じられる。この界隈が小高い丘であることを実感する。かつて、子供たちの遊び場や、抜け道として親しまれた裏路地や小道は、今日では舗装され、はしゃぎ声は聞こえてこなくなった。
20世紀から、フランスは多くの移民を受け入れてきた。ベルヴィルやメニルモンタン界隈は、東洋、中近東、アフリカ諸国から移民してきた異国民たちが共存する。様々な社会問題を抱えるから、日々葛藤しなくてはならないのだろう。こうして、パリの新しい側面が創り出されているのかもしれない。(Report by Kaoru Urata)
ベルヴィル公園から屋根越しに見えるパリ市中心
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