

月を意識した生活を送るようになって、景山さんにはどのような変化があったのでしょうか? 2010年の月イベントの見どころと合わせて伺いました。
――月のリズムを意識するようになって、どんな変化があったのですか?
それまでは、日々の生活がべたっと平坦な感じがしていました。それが、月を見たり感じたりしながらそのリズムを意識するようになって、星、雲、木々などの自然にも目がいくようになりました。「今日は空がきれいだな」「きれいな花が咲いたな」など、日常の小さな発見が楽しくて。
例えるならば、絵の具でべた塗りだった絵が、奥行きのある絵画のようになって、生活が味わい深いものになりました。わざわざ郊外に行かずに、都会や市街地といった限られた環境の中でも、自然を十分に感じることができるんだと気づけたこともとても大きかったです。日。
――月とともに暮らす感覚を身につけるためにまずすべきことは?
「月を見ること」です。まずは、月を見て癒されてください。そして、太陽、月、地球の位置関係を頭の中でイメージしてみてください。たとえば、満月の時期は太陽と180度反対側に月がいる、新月の時期は太陽と同じ方向に月がいる、というように。すると、地球上の自分の存在が宇宙空間の中で立体的に浮かび上がってくるはず。そうした感覚が、実生活の中で宇宙を身近に感じながら暮らすことにつながっていくんだと思います。
――2010年の月の見どころは?
2010年は元旦が満月でスタートしました。そして、1月30日(土)も満月になり、ひと月で二度満月になるブルームーンがあります。英語に「ときたま、めったに……ない」を表す「once in a blue moon」という表現があるように、ブルームーンは、数年に一度の周期でしか起こらないとても珍しいことです。出所ははっきりしませんが、ブルームーンを見ると幸運になるといわれているそう。しかも、今年は3月にもブルームーンがあり、またとないラッキーな1年になりそうです。そのほか、十五夜、十三夜といった定番のお月見のほか、12月には、月が地球の影に隠される皆既月食もあります。2010年は、月のリズムと合わせてこうした月のイベントもチェックしてみると、月と暮らす楽しさが倍増するかもしれませんね。


景山さんおすすめの月に関する書籍。月面を歩いた宇宙飛行士の現在を追った『月の記憶—アポロ宇宙飛行士たちの「その後」(上・下)』、写真とともに月を文学・天文学・人類学・美術といったあらゆる角度から紹介した『月の本』、『月の歩きかた』。

月をモチーフにしたネックレスや、ムーンストーンがついたピアスはお気に入りのアイテム。アクセサリーショップでは、ついつい月のモチーフのものを探してしまうそう。写真右は、PRIMAVERAのカンカンポマンダー。


ステーショナリーは、月に関係がある色といわれているシルバーカラーで統一。別名「月のしずく」とも呼ばれるパールのついたMIKIMOTOのボールペンも長く愛用している。
Report & Text by Lina Ono, photo by shiori kawamoto
星のソムリエ(星空案内人)®・フリーライター
ハワイ島の最高峰・マウナケアに登頂し、太陽・地球・月のシンクロを体感したことをきっかけに天文学を学びはじめ、2008年に星や宇宙の楽しみ方を伝える「星のソムリエ(星空案内人)®」の資格を取得。天文の知識を活かし、月のサイクルに合わせた生活術の提案、星空に親しむイベントなどを開催するほか、科学館でのボランティアやNPOなど、多岐に渡り活動中。
今春に月との生活についてまとめた初の著書を出版予定。

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