赤坂にそびえるリゾート感溢れるマンションが、浜田ファミリーの城だ。7月に産まれたばかりの2ヵ月のまれちゃんと由佳子さんが笑顔で迎えてくれた。妊娠10ヶ月目の出産直前まで働いてきた由佳子さんは、まれちゃんの出産によって大きく生活が変わったようだ。「生活はもちろんですが、食事の内容も大きく変わりました。私は母乳派なので、自分が食べたものが直接赤ちゃんに摂りこまれてしまいます。使っている素材や成分などラベルをよく見るようになりました。それまではカロリーぐらいしか気にせず食事を選んでいましたが、今はどうバランスよく摂り入れるかということを1番に考えます」。
一方、寿人さんは、新しく家庭に加わったメンバーであるまれちゃんのおかげで、コミュニケーションの方法が変わったという。「今まで2人だったのが3人になったことで、会話の仕方が変わりました。例えば、夫婦で今日起こった出来事を話したり何かを相談するときも、2人の間にいる子どもを見ながら話しをします。あと行くお店も、赤ちゃんが泣いても迷惑がかからない個室や、ベビーカーが通れる空間がある場所に変わりましたね。時間の使い方も重要です。とにかく時間がないので、自分の時間を作らなくてはならないですから。」
毎日新規プロジェクトや海外映画祭出張などに忙しい寿人さんとの子育ての分担については、とてもラフなルールを作っているそうだ。「がっちりルールを決めてしまうと、やっていないことに対してイライラしてしまってストレスが溜まってしまうので(笑)。家にいるときは、おむつ替えやお風呂に入れたり…幅広くなんでもやってもらっています。あと1番は遊んでもらうこと。男性の遊ばせ方ってやっぱり自分にはないもので、思い浮かばないような楽しい遊びを楽しんでいるみたいです。オリジナルの言葉とか(笑)。
子育て歴2ヶ月というまだまだ新人の浜田ファミリーには、こんな育児の理想像があるそうだ。「私たちが育った時代よりもずっと豊かな環境でとても恵まれているから、これが当たり前だと思わないようにするのが大変だと思います。ちょっとしたことでも感謝して幸せだと思えること。便利な世の中のツールや豊かな環境にも感謝できるようになって欲しいと思います。あと、子どもがいるからといって『こうしなくちゃいけない!』と頑固にならずに、自然体でいたいですね。私と寿人さんのコミュニケーションがとれていることが家庭にとって1番大切。2人のタッグが組めている状態が、理想的な家庭だと思います。それにプラスアルファとして存在するのが、子ども。パパとママが仲良しだと、子どももとても嬉しいもの。自分の幼いころの経験でそれを強く感じます。」と由佳子さん。
そして寿人さんは、男性の子育てに対しては積極的に参加すべき!と熱弁する。「子どもができたことによって、奥さんをケアしなくていいと思っている人が多いんです。それまで“彼女”だったひとが“母”になってしまう。そして、母と子の絆ばかりが強くなって、父親が家庭に疎外感を感じてしまったりしてはダメですね。男性は子育てにどんどん参加していくべきです。」
子育てをひとことで言うと? という質問に、由佳子さんはこう答えてくれた。「とてもエキサイティング! 毎日変化があって、育児を楽しんでいます。飽きない“おもちゃ”を手に入れた感じ? そして、嬉しさ、感動、悲しみ…全てのことが倍になります。もちろん大変なこともたくさんあります。産まれて1週間2週間は自分のことが全く出来ないんですよ(笑)。1ヶ月が経った頃にやっと慣れてきたけれど、それでも1日の9割をこの子に使わなくてはならない。そこからは『どうやって自分の時間を取り戻すか』の勝負です。欧米では、ディナーに行くからベビーシッターに子どもを預ける…ということも、普通だし、それも日常的なこと。日本だとやはりどこかで罪悪感を感じる人が多い気がします。もっと前向きにこのサービスを活用できれば夫婦2人の時間が増えて、コミュニケーション不足による離婚の危機も減るんじゃないかな。」