




最近でこそ、ヨーロッパの名店といわれるレストランやパティスリーがこぞって日本に進出しているが、その先駆けともいえるのがフランスの『DALLOYAU』(ダロワイヨ)だろう。 2002年に創設200年を迎えた老舗の歴史はブルボン王朝までさかのぼる。以来、フランス王家と共に歴史を刻んできたのだ。
現在は、フランスで最も名誉とされる「MOF(フランス最高職人賞)」の受賞者であり、フランス菓子界を代表するパスカル・ニオー氏がパティスリー最高責任者として就任。春と秋に発表される新商品はすべて、パリダロワイヨのレシピを基に作られ、本店の味を忠実に再現している。
(写真左) 一番人気の定番マカロン。2ヶ月ごとに替わる季節のマカロンも楽しみのひとつ。6・7月限定は一番手前のマングーパッション
(写真右) 「プティ エリソン」 \840(税込)。ハリネズミ型アイスクリームは、幸せを運ぶガトー。グラスとソルベが一度に味わえる幸せを感じて

それぞれに特徴を持ったケーキたちの中でも、とりわけ個性を放っているのが「コクシネル」と「プティ エリソン」。鮮やかな赤がインパクト大の「コクシネル」は、てんとう虫を模したケーキ。への字口で何か言いたげな顔つきもシニカルで、思わず「可愛い!」と絶叫してしまう。真ん中から切り分ければ、ショコラスポンジとミルクチョコレートのムース、クレームブリュレの3層のハーモニー。しっとりとした美味しさで、見た目だけではない口福が訪れる。
(写真左)「オペラ」 \473(税込)。DALLOYAUが発祥のフランスを代表するチョコレートケーキ。コーヒーとチョコレートの豊かな風味が楽しめる。金箔もゴージャス(写真右)「コクシネル」 \2,625(税込)。てんとう虫を模したケーキは、衝撃的なビジュアル!
同じく個性派仲間である「プティ エリソン」。こちらの正体はハリネズミ型のアイスクリーム。フランスでは、ハリネズミは幸せを運ぶ動物として知られ、“幸せを運ぶガトー”としての願いが込められているそう。アーモンドの針と鋭い目つきで可愛く威嚇する。謝りながらエイヤッ! と入刀すると、甘酸っぱいソルベフレーズがグラスバニーユ(バニラアイスクリーム)で包まれており表面のチョコレートと相成って、その願い通りうっとりと幸せな気分になる。
最近、ブームとなっているマカロンもダロワイヨ製はひと味違う。外側がカリッとしていながら中身はとろけ、かつ甘すぎないという他店では味わえない美味しさ。その秘訣は、アーモンドの香り高い自家製のパート・ダマンド、卵白の軽さを生み出す職人の技術にあるそう。濃厚なショコラ系からさわやかな柑橘系まで、さまざまなフレーバーが楽しめる。
店内の華やかなショーケースを眺めているだけで、なんだか幸せな気分になってくる。スイーツの醍醐味は、美味しさはもちろん、その愛らしい姿にもあるのだろう。
(text/miho sasaki 、photo/ chikahito nagai)

(写真左)「ゼン」 \473(税込)。カシスの果実入りレモンクリーム、カシスジュレなどを重ねて。さわやかな酸味が初夏らしい新作
(写真右)「マカロン」 各\158(税込)。中央より時計回りで、フランボワーズ、シトロン、ショコラ、ピスターシュ(ピスタチオ)、マングーパッション(6・7月限定)、バニーユ、カフェ
フランスを始めヨーロッパ中のもっとも有名なパティシエで構成される「ルレ・デセール」は、1981年に創設されたパティスリー業界で名を馳せるメゾンで構成される、菓子職人による国際的協会。DALLOYAUもメゾン7軒に選ばれているこの協会の25周年を記念した定例会開催地が日本に選ばれ、4月23日~27日の5日間 80名のパティシエたちが集まった。
そしてそのクライマックスとなるレセプションには、メンバー自慢のお菓子を持ち寄り披露し、数多くのメディアが参加する盛大なパーティが開催された。
DALLOYAU 銀座店
住所:東京都中央区銀座2-6-16
TEL:03-3567-1930
営業時間:10:00~22:00 (平日)/10:00~21:00(日・祝日)
定休日:元旦
※ 他に、自由が丘店、日本橋三越店、三越日本橋サロンドテ、三越銀座店、羽田空港店、ルミネ荻窪店、伊勢丹新宿店、ecute品川店、渋谷・東急本店、ecute大宮店、玉川高島屋SC店がある
明るく落ち着いた雰囲気のサロンドテ、店内でバケットやデニッシュを焼き上げるブーランジェリーを併設。白亜の欧風建物のショーウインドウには、可愛らしいお菓子たちがディスプレイされている









