おなじみの和スイーツを大胆にアレンジ

今やコンビニでも簡単に購入することができるお団子。それだけ、日本人にとってポピュラーで懐かしい、スイーツの代表選手といえるだろう。そんな定番品を大胆なアレンジで楽しめると話題なのが、赤坂にある『茶くら(さくら)』だ。

今でこそ赤坂といえば、オフィス街、もしくは華やかな夜の街というイメージが強いが、かつて江戸時代には全国の藩の武家屋敷が多くあった街。その名残なのか、創業100年を超える老舗の和菓子店も多く存在する。そんな由緒正しき界隈に2年前、ニューフェイスとして仲間入りした『茶くら』は、京だんごをメインとしたカジュアルで小さなお店。京都でお茶卸業を営むオーナーが「甘いものが苦手な人も喜び、お茶の美味しさを引き立てる新感覚な団子を楽しんでほしい」という願いからオープンさせた。裏通りに構えるが、近所の子どもたちからOL、老婦人まで、世代を超えたファンを持ち、早くも街に馴染んでいる。

京団子と関東の団子の大きな違いは、その見た目。関東のお団子は1串に4個のお団子が連なっているが、京団子は小ぶりのお団子が5個連なっていて、可愛らしい。また、軽くあぶってからトッピングをあしらうのも京団子の特徴だ。『茶くら』でも店頭であぶってから提供してくれるので、その場でアツアツを食べるのがベスト。

なによりも驚くのが、その種類。こしあんやみたらし団子などポピュラーなものの他に、カスタードクリームやキャラメルクリーム、チョコレートなど洋菓子の素材、さらにはキーマカレーなど、およそ和菓子の素材とは思えないラインナップなのだ。しかし、団子自体のほのかな甘みのためか、甘い素材も辛い素材もしっくりと馴染み、違和感を覚えるどころか後を引く美味しさなのだ。お団子はどんな食材にもマッチできる懐の深さを持っていることに気づかされ、「お団子のトッピングはあんこやみたらしに限る」という固定概念にしばられていた自分が恥ずかしくなるほど。

ドリンク類も一般的なカフェではありえないお茶の名品を使用した本格的なもの。しかも、店先にある茶釜で沸かしたお湯を使用し、茶せんで立ててくれるのだから、その美味しさは格別。カジュアルな抹茶ラテも、いつものものとは深みが違うことに感動すら覚えるだろう。

赤坂界隈は、寺社や坂も多い町。気持ちのよい秋晴れの日、のんびりと歴史散策をするのに最適だ。途中でいただくお団子を目的に、出掛けてみるのもいいだろう。
(text/miho sasaki 、photo/chikahito nagai)

宇治抹茶ストレート ¥380
茶釜のお湯と茶せんで立てられたお茶は豊かな香りが立ち、多少の時間がかかっても納得の美味しさ。高級茶葉をリーズナブルに楽しめるのもお茶卸業が母体ならでは

その他の商品
豆大福(2個) ¥300、白玉パフェ(抹茶、いちご、あずき) 各¥330、宇治抹茶ラテ ¥380、宇治抹茶エスプレッソ ¥480、抹茶入り玄米茶 ¥180 など
茶葉テイクアウト品
オリジナルブレンド煎茶(80g) ¥780、<抹茶入>玄米茶(80g) ¥720、かりがねほうじ茶(80g) ¥520、粉末宇治茶(40g) ¥800 など

茶くら(さくら)

東京都区赤坂7-8-12
Tel:03-3584-2387
営業時間:(平日)11:00~20:00 (土日・祝日)11:00~18:30 
無休
東京メトロ千代田線赤坂駅7番出口を出て赤坂通りを右へ直進。赤坂5丁目交番を右折し、ゆるやかな坂を上り、突き当たりを左折すると、目印の赤い野点傘が見える

通信販売でお取り寄せも可能

(写真右):寺社の麓の閑静な一角に突如現れた感のある、オアシス的スポット。すもも漬けやきなこ棒など懐かしい駄菓子もあり、郷愁を誘う。茶葉も購入することができる

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