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パティスリー ポタジエ

パティスリー ポタジエ

残念ながら、美味しいものは体に悪い。

甘いもの、油っぽいもの、味の濃いものは、お手軽な美味しさを感じやすい。得てして、それらは高カロリーであったり、塩分が多かったりと体によろしくないものだ。 頭ではわかってはいても、つい誘惑に負けて手を出しているのが現代人というものだろう。

でも、“本当の美味しさ”ってなんだろう?添加物に舌を慣らされてしまった私たちが取り戻さなくてはならないのは、素材そのものが持つ本来の味を判別する力なのかもしれない。飾らない素材にこそ、本物の美味しさがあるはずだから。

(写真上)ポタジエの1番人気商品。鮮やかなスポンジの秘密は小松菜。サンド されているシャキシャキのフレッシュトマトは衝撃!「グリーンショート・トマト」¥420(税込)

パティスリー ポタジエ

そもそも私たちが大好きであるケーキは嗜好品であり、栄養学的には不必要なもの。それでも、生活の潤滑油として必要不可欠なものだから困ったものだ。でも、もし健康的なケーキがあったなら?甘党ならば、誰しも一度は考えることを実現したのが、中目黒にあるオーガニック野菜を使ったスイーツのお店『パティスリー ポタジエ』だ。

(写真右)購入したケーキをその場でお飲み物と一緒に味わうことができるよう、カウンター席やテラス席が用意されている

オーナーである柿沢安耶さんは、栃木県でオーガニックレストランを営んでいた。ベジタリアンである安耶さんが作る、素材を活かした体にやさしい料理にファンは多く、特にデザートに出されるスイーツが話題を呼んだ。スイーツの材料となるバターや砂糖、卵は不摂生の元凶であるが、それらをオーガニックなものにすることで、本当の意味でヘルシーなスイーツが生まれた。その信念は徹底され、動物性の素材は極力控えて、ゼラチンの代用に寒天や葛を使うほど。サツマイモやカボチャを使ったデザートは、すっかりスイーツの世界に定着したが、ポタジエで使用されるのは、小松菜、玉ネギ、ナス、ゴボウなど、およそスイーツとは結びつかないものばかり。ここまでさまざまな野菜を使った専門店はなかったはずだ。

パティスリー ポタジエ

(写真左から)ゼラチンを使用していないため、さらりとしたのど越しのミルクゼリー「紫イモとスイートポテトのミルクゼリー」¥420、ゴボウをソテーするとナッツのような食感に!ビターチョコのほどよい甘さとのバランスもバッチリ!「ゴボーショコラ」¥420、マンゴーのように甘いパプリカとさわやかなパッションフルーツのムース「黄パプリカとパッションフルーツのムース」¥451、しっとりしたシフォンケーキに、玉ネギ特有の香ばしく甘い香りが漂う。美味なる感動!「玉ネギのシフォン」¥525(すべて税込)

オーガニックというと素朴で無骨なものをイメージするが、見た目も繊細で可愛らしく、なんら一般のスイーツと変わらない。お味は、野菜本来の風味は感じられるが、決して青臭さや泥臭さはない。これは食材同士のバランスと相乗効果があってこそ。また、バターや砂糖の重さや衝撃が少なく、スッと体の中に入っていくから不思議だ。

エキセントリックなベジタリアンにはなれそうにはないし、いくら体によくてもストイックな食生活は送りたくないという、わがままな私たちにぴったりの一軒。難しそうなオーガニックやマクロビオテックを、大好きなスイーツをキッカケに取り入れてみてはいかがだろう。(text/miho sasaki 、photo/ chikahito nagai)

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パティスリー ポタジエ

パティスリー ポタジエ

住所:東京都目黒区上目黒2-44-9
TEL:03-6279-7753
営業時間:10:00〜20:00 無休

■東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅から徒歩5分。GTタワーを横目に、目黒銀座商店街を進んだ中ほどにある。インテリアショップのようなたたずまいなので、お見逃しなく

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