
パリのリヨン駅から、クレールモン・フェラン行きの列車に乗る。“週末気分”を満喫するためにやってきた場所は、「水」の都、VICHY(ヴィッシー)。 水の都ならではの温泉施設や、ヴィッシー特有のフードやスイーツで身体の内側からもリフレッシュしてはいかが?

Allier(アリエ)湖畔に横たわり、ナポレオン3世の庭園を見渡すホテルSofitel内には、SPA VICHY LES CÉLESTINS(スパ・ヴィッシー・レ・セレスタン)が併設されており、ホテルの周囲には、Centre Thermal des Dômes(テルマル・デ・ドーム)とThermes Callou(テルム・カルー)がある。Thermeとは温泉施設のこと。
この一帯は、Parc des sources(パーク・デ・スルス;原水の庭園)という場所で、目盛り付のコップを持参して水を飲みにくる人々のために建築された、鉄構造にガラス張りのHall des sources(アール・デ・スルス;原水のホール)がある。その周りを、ギャラリーと呼ばれる同様式の屋根付き回廊が囲んでいる。
オーヴェルニュ地方の3大飲料水は、 Chateldon(シャテルドン), Vichy Célestins(ヴィッシー・セレスタン), Vichy Saint-Yorre(ヴィッシー・サン・ティヨール)。いずれも炭酸飲料水だ。
3Fの連結通路からスパに直行する。メニューの中から選んだのは、ボディとフェイストリートメント。途中の休憩時間も入れて、およそ3時間。ハマムで、十数分間たっぷりと汗をかいた後、白いエプロン姿のバルネオテラプート(水療法をする人)によって施される全身ゴマージュは、ヴィッシー・セレスタンの水分に含まれた塩分とオイルを混合させたもの。各トリートメントまでの間は「ヴィッシーでダイエット」「快適」「セレスタンの顔色」という3種のハーブティーで休憩。そして、噂にも聞いていた、Douche de Vichy à 4 mains à l’huile de fruits(フルーツオイルを使い4つの手で行うヴィッシー・シャワー)の時間がくる。寝そべった状態で、シャワーを浴びながら、2人のバルネオテラプートが同時にマッサージをするという技。左右、上下と2人の動作と力加減が見事にシンクロし、完全に4つの手の魔法にかかってしまう。

シェフPierre-Yves Lorgeoux(ピエール・イヴ・ロルジュー)が指揮するホテル内のレストランN3で夕食。「どんな食材でも調理方法で、カロリーを抑えた一品に仕立てることができる」と言うシェフによれば、高カロリーのフォアグラなども、繊維質の多い野菜と果物のピューレといただくと、脂肪分が分解されるのだそうだ。肉、チーズ、ワインリストも豊富である。鮮度のいい食材選びを欠かすことなく、地元の食材を活かすことで、ダイエット中の人でも、楽しく食事をすることができる。

2日目のヴィッシーは、史跡建造物として指定された家屋が記された散策マップを観光局で入手して出かけよう。ヴィッシー特有の菓子屋にも訪れたい。Salon de thé(サロン・ド・テ;喫茶店)のある店も多いので、日没が足早にやってくる冬の午後には、ティータイムが欠かせない。Aux Marocains(オ・マロキャン)は、タイムカプセルの中に封じ込められたような菓子屋だ。
店自体も史跡建造物に指定されており、代々オーナーの使命は、秘蔵レシピのノウハウを継承することである。“Aux Marocains”と店名を冠した飴は、キャラメルとチョコレート、2種のフレーバー。“Exotiques”は、アーモンドペーストをベースにした5種のフレーバーがある逸品だ。
こうして、スイーティーな平日の“週末”も幕を閉じようとしている。2日間の滞在は短いけれど、鞄に水着だけを入れて、またふらりとクレールモン・フェラン行きの列車に乗車したい。
(Report by Kaoru URATA)
栄養士が個人をサポートするプログラム VICHY Le Diet
オーヴェルニュ地方「水」のルート散策を紹介するサイト Routes des villes d’eaux Massif Central
Tel:+33-(0)4-73-34-72-80
Office de tourisme de Vichy(ヴィッシー観光局)
19,rue du Parc 03200 Vichy Tel:+33-(0)4-70-98-71-94

![]()
ダウンロードサイトのURLをケータイに送る
*ドメイン指定受信を設定されている方は
「cafegroove.com」を受信できるように指定してください。