
真冬のパリの空は、セメントのようなグレー色に覆われている。その上、石畳の路地と石造建築に囲まれていたら、気分が落ち込んだ日など、目のやり場がないというもの。でも、たまには、こんなパリ風景を美しいと心底思える日だってある。そう、Eve(エヴ)と会う日は、雨が降っていても、パリがとっても魅力的で、美味しく感じられてしまう。さあ、あなたも一緒に“Eveの魔法”にかかってしまおう。

午後3時半。パリのGoûter(グッテ=おやつ)までは30分早いけれど、「秘密の場所で待ち合わせようね」とランデヴーをした場所は、レ・アールの裏通りにあるカフェ・レストランのAutobus Impérial(オートビュス・アンペリアル)。ここのシェフ、ミッシェルと打ち合わせをしているところに到着すると、満面の笑顔で大きく手を広げるエヴ。ここからは、仕事を中断して“食ツアー”のはじまりだ。
「ここは、ミッシェル手製のケーキが美味しいのよ」と早速、本日の盛り合わせと紅茶をいただきながら、おしゃべりを開始する。「そうそう、今日は、せっかくだから、大好きなお店を一緒に見て回ろうよ」とエヴは子供のようにはしゃぎながら、ケーキをぺろりと平らげて、「さあ、行こう」と待っている。レ・アールは、ポンピドゥーセンターもある、年中賑わう界隈だ。徒歩10分圏内で、“食材アリババ”の旅が実現してしまう。各店舗で、商品の一点一点を丁寧に見ながら買い物をしていると、とっぷりと日が暮れてくる。エヴが毎回、目新しい商品に出会うという場所は、都会のど真ん中に大きく扉を広げて心地よく歓迎してくれるような商人が営業する店ばかりである。

グレーの雲が、またもや雨を含んできたら、オートビュス・アンペリアルに戻って、もう一杯コーヒーをいただくのもいいだろう。グッテの時間を過ぎていても大丈夫。
(Report by Kaoru URATA)
Eveの活動を詳しく知りたい方は、WebサイトLe Festin d’Eveへ

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