waperitivo 和ペリティーヴォなドライブ
カーレースと聞くと皆様は、どんなイメージを持つだろう。1秒を争う厳しい世界で和ペリティーヴォで取り上げることではないと思われるかもしれない。しかし、これにクラシックという言葉をつけ、クラシックカーレースとしたらどうであろうか。その瞬間に僕の場合は、ビデオで見た映画『チキチキバンバン』を思い出してしまう。車が空を飛び、波の上を走るこちらまで楽しくなってくる、ゆるゆるな冒険ミュージカル映画である。

そんなワクワクした少年のような心を持った大人達が集うクラシックカーレースが実際にある。イタリアで行われていたミッレミリアの日本版「ラフェスタ・ミッレミリア」。そのレースに我らホワイトマンも今回、出走したのだ。

スタート地点の明治神宮には今から80年前の車から、40年近く前の車まで様々な個性的なクラシックカーが勢揃いしている。そして、それぞれの愛車に乗り込み、4日間、東北や北関東1000マイル(約1600キロ)を駆け抜ける。1600キロというとちょうど青森から福岡は博多までの距離。今の車だったら、なんてことはないこの距離だが古い車で走り抜くのはかなり困難なことである。
僕らが乗った車は67年にイタリアで産まれた「チンクエチェント」。モンキーパンチの名作『ルパン3世』が乗っている車である。愛車には「アンジェリーナ」という名前をつけて、いざスタート。小さな車に男2人で乗る姿は何ともミスマッチでそれだけで、ゆるゆるとした気持ちになってしまう。このレースは時間を競うことには変わりないが、早さを競うのではなく、いかにその間の距離を正確な時間で走るかを競うのだ。農園や山々の風景を感じたり、雲の形で何に見えるかを想像してみたり、沿道の声援に応えて話し込んだり、それぞれのドライビングを楽しむわけである。

出走している方も見ている方もゆるゆるにしてくれるクラシックカーレースは1分1秒を争う現代社会だからこそ必要なレースなのだろう。結果?無事、1000マイル完走いたしました。めでたし。めでたし。
NAVIGATER's PROFILE
イシコ
1968年生まれ。ホワイトマン代表
岐阜県出身。静岡大学理学部数学科を卒業するが先生になりそこね上京。
映画、テレビ、演劇、イベント、出版、大道芸と様々な業界を渡り歩き、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、現在は(有)ホワイトマンプロジェクト代表。
ホ ワイトマンとは国内国外問わず、イシコの友達が白塗りをして、ショー、映像、本、 プロダクトなどを5年間限定で産み出して、遊ぶプロジェクト。
MONOマガジンにて 「ホワイトマンの物生講座」連載中。

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