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先日、トロント映画祭で『敬愛なるベートーヴェン(邦題)』という作品を観た。ベートーヴェンが第九を作曲した晩年期の頃を描いた素晴らしい作品である。日本公開が決まっているので、内容に関しては観ていただくとして、その中に登場するキャンドルの演出がたまらない。何本ものキャンドルの上で踊る炎が、ベートーヴェンの繊細かつ豪快な心の様を現しているように思えてくるから不思議である。
僕は、よくキャンドルを利用する。もちろん「蝋燭」と呼ぶ蝋で創られたキャンドルも使えば、何度も詰め替えできるリキッドキャンドルも使う。どちらもキャンドルが灯された中で浮かび上がる和ペリティーヴォな明かりは気持ちを穏やかにしてくれる。現代の生活の中で電気のない生活はありえない。だからこそ、こういった時間は大切にしたいのである。 中でも入浴時にキャンドルだけを灯し、ワインを持って浴槽につかり、炎の明かりを観ながら、ゆったり飲む時間が大好きである。炎は、ほんの少しの呼吸にも反応して揺れる。まるで生きているようかのように。だからこそ危険でもあり、美しくもあり、穏やかにしてくれるのかもしれない。 ながら、ワインとキャンドルと入浴の時間を楽しむこともあれば、沈黙にしてキャンドルをボーッと眺めつつ、アルコールと供に頭の中をグルグル巡らせることもある。ただ、あまりに気持ちよくなりすぎてキャンドルをつけたまま、バスルームを出てしまうことがある。キャンドルを消し忘れ、そのまま翌朝、溶岩のようになっている。これは危険なのでお気をつけくださいませ。ともかくキャンドルと入浴の関係性は和ペリティーヴォな時間には、ぴったりだと思う。
これが商品化されたらなぁ。イシコ 1968年生まれ。ホワイトマン代表 |











