
来年の3月から一都市一週間約50カ国を一年かけて周遊する「世界散歩」という企画が始まる。現在、準備中でルートを見ながら、国選びを楽しんでいる最中である。どうせなら和ペリティーヴォな国を多く歩いてみたいなぁと思っている。まずは「和ペリティーヴォな国の定義って何ですか?」と聞かれそうである。簡単に言えば滞在中、居心地のいい国である。

そう答えると次に「居心地のいい国というのは自然がたくさんあるところですか?」と聞かれそうである。今回の「世界散歩」企画に関して言うと様々な都市で世界の映画館や劇場を覗いてみたり、ヘアサロンで髪の毛を切ってみたり、マッサージに行ったり、この連載でも紹介した公衆電話や標識を撮影してみたりと普段、東京での僕の散歩生活をそのまま世界に持って行こうという企画なのである。そう考えると、ある程度インフラが整っている場所ということになる。
地図やインターネットとにらめっこしながら更に細かい条件を考えてみる。様々な文化が入り交じっている国、どこか発展途上の匂いが残っている国、そして旅中に様々な媒体に原稿を送らなくてはならないのでIT環境が多少は整備されている国という極めて自己中心的な条件が3つあがってくる。
すると「例えて言うならどんな国ですか?」と聞かれそうだ。すぐに思い浮かぶのはここ数年、ハマっているマレーシアという国である。
(写真右):世界のカワイイ信号も撮っておきたい。
基本的に国教はイスラム教だが、インド人街のヒンズー教、華人系の街の仏教がそれぞれの文化を尊重しながら成り立っている街である。言葉も入り交じり、マレーシア映画はマレー語で演技をしていて英語と中国語と二つの字幕が出る。
また屋台街やバスターミナルの雰囲気、物価の安さなど、どこか発展途上の香りも残っている。最後にITなのだが、アメリカのDELLコンピューターがアジアの生産拠点としてマレーシアを選んだことを象徴するようにこの国のインフラ整備は高く評価されている。実際、マレーシア滞在中、僕はインターネットで困ったことは一度もなく、まるで東京にいるかのように午前中は原稿を送ったり、業務連絡などもメールで普通にやりとりして、午後から散歩に出掛けるというまさに「世界散歩」な感覚を満喫していた。
最後にこう聞かれるだろう。「世界散歩は何の為に行くのですか?」。肝心のこの答えをまだ用意していない。

街中のゴミ箱にも注目していく。
イシコ
1968年生まれ。ホワイトマン代表
岐阜県出身。静岡大学理学部数学科卒業後、女性ファッション誌編集長、Webマガジン編集長を経て、現在は(有)ホワイトマンプロジェクト代表。 ホ ワイトマンとは国内国外問わず、イシコの友達が白塗りをして、ショー、映像、本、プロダクトなどを5年間限定で産み出して、遊ぶプロジェクト。散歩の達人の連載コラムなどコラムニストやブロガーとしても注目されている。
ホワイトマン公式ホームページ 「朝マイスター」ナビゲーター









