南米というとどの国を思い浮かべるだろう。ペルー、アルゼンチン、ブラジル…。僕が聞いた人達はたいていそう答える。と言っても3、4人にしか聞いていないけど。でも、このデータはそんなに間違っていない気もする。ワインが好きな人か特別な思いがある人でもなければチリは、なかなか出てこない。僕にとっての九州は大分に近い。福岡や長崎、鹿児島、最近だと宮崎は出てくるが大分はなかなか出てこない。
(上写真)僕が回った中で、信号のデザインはチリが世界で一番好きです。
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かなり最近まで湯布院が大分県だと知らなかったように、モアイ像で知られるイースター島、フィヨルドと氷河のパタゴニア、迷路のように入り組んだ世界遺産の海港都市バルパライソなど、島や街の名前は馴染みがあるが、チリという国名と結びついていない場所も多かった。チリならぬ地理に弱い僕は特別なのかもしれないが…。
食べ物のイメージもわかない。少し間をおいて「肉?」と答える人は多い…と言っても先程の3、4人だが。肉の消費量が多いのはお隣のアルゼンチンである。チリの国土は北から南まで東京からシンガポールまでの距離にあたる約4,200キロと長い。その長い国土に面した太平洋では海産物が豊富に獲れ、朝の市場では新鮮なウニなどが並んでいる。
(左写真)サンティアゴのサン・クリストバルの丘にあるロープウェイは予想以上の絶景を堪能することができます。
そして気候。南米の冬である。「えっ? 南米って寒いの?」と言う人が多い…と何度も言うが3、4…もういいですね。ちょうど日本が夏のこの時期、南米は冬であることは当たり前なのだが、どこか南米=南国のイメージがある。
最後に人。首都サンティアゴ滞在の最終日、
「イシコさん、なんでチリに来たの?」
一緒に飲んでいた現地日本大使館の女性に聞かれた。「なかなか思い浮かばない国だから」とは言えず、かといって「チリワインに興味があって」という嘘は咄嗟に浮かばず、笑ってごまかした後、
「僕のチリのイメージがあっているか知りたかったんです」
と言った。もちろんイメージ通りだったかを尋ねられた。
「いや、もっとラテンな人がいっぱいいるイメージがあったのですが…」
とブドウの蒸留酒“ピスコ”を飲みながら答えた。チリは他の南米とは国民性が違い、大人しいのだそうだ。これも僕にとっての大分県の県民性のイメージと近いのである。
(右写真)このパントマイムの大道芸が、お気に入りで通ってしまいました。
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イシコ
1968年生まれ。ホワイトマン代表
大学卒業後、女性ファッション誌編集長、Webマガジン編集長を経て、期間限定のホワイトマンプロジェクトでは白塗りで様々なコンテンツを生み出す。現在は「セカイサンポ」と称し、文字通り世界を散歩中。散歩の達人の連載コラムなどコラムニストやブロガーとしても活躍している。
イシコのセカイサンポ
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