世界がみえる 現代の「ワーキングマザー」の実態
「ワーキングマザー」という言葉を皆様ご存知ですか?
最近女性の社会進出とともに、家庭をもちながらも仕事をする女性が増えています。法整備も近年ようやくすすみ、産休・育児休暇に関して就業規則を設ける企業も多くなっているようです。ただ果たして現状はどうなのでしょうか?

厚生労働省の昨年度調査では、育児休業取得者の状況は女性が約70%、男性はわずか0.56%になりました。そこで、こどもを保育園に預け、仕事を続けている友人(女性)に話を聞きました。

私:育児休暇はちゃんととれた?
友人:とれたけれど、会社は制度を設けていても宣伝していないから自分で情報を集めたりしなければならないから大変だった。
私:会社にはどんな支援をしてほしい?
友人:フレックスタイムにしてほしい!

実際、子どもが病気になったりしたときは両親に頼っている、と友人は話していました。ただ頼れる人がいないワーキングマザーは、残業の多い仕事だと保育料の高い無認可の保育園に預けなければならなかったりするとのことです。厚生労働省の調査によると、育児のための勤務時間の短縮措置などを導入している事業所の割合は、わずか1割程度となっています。

興味深いことに、ワーキングマザーの悩みはイギリスでも同じようです。イギリス政府の2005年1月調査によると、5歳以下のこどものいる男性の91%が就職しているのに対して女性の就職率は54%。それも9歳以下のこどものいるワーキングマザーの63%がパートタイムの仕事に限定されているということです。

やはり、イギリスでも女性の社会進出は進んでいるものの、仕事と子育ての両立は難しいようです。仕事場での就労条件に柔軟性がないため仕事を断念する女性もいる、ということや、ワーキングマザーのおよそ半数が企業の理解と支援が足りないと感じているとレポートは指摘しています。
日本だけでなく、海外でも女性の社会進出は進んでいますが、まだまだ社会のワーキングマザーへの理解度が低いようです。厚生労働省は2006年度に、子育てをする女性の就職を支援する「マザーズハローワーク(仮称)」を新設する方針をきめたようです。これをきっかけに、ワーキングマザーの「仕事」と「子育て」の両立に、理解と支援をする会社が増えるといいですね。
(Photo / (c)CORBIS JAPAN)
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丹羽 康子/ Yasuko Niwa

英国オクスフォード大学で国際関係学を専攻し修士号取得。政治だけでなく金融知識も身に付けたいと帰国後、外資系証券会社に勤務する。現在は株式市況のレポーターとして日経CNBCに出演中。

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