世界がみえる 世界遺産は人類の"宝物"
日々の喧騒の中、つい自己中心的になってしまって、「世界平和」について考えることを忘れてしまいがちです。でもユネスコは、そんな「世界平和」を「世界遺産」という活動を通して追求していることをしっていましたか?

熊野につづき、今年、知床半島が世界遺産に指定されました。そして最近テレビ番組の特集で取り上げられるなど、「世界遺産」が話題になっています。ピラミッド(エジプト)、アンコールワット(カンボジア王国)、ヴェルサイユ(フランス)、ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア)、ガラパゴス諸島(エクアドル共和国)。いつかは旅行してみたいな、と思ったことがあるような場所ばかりです。

ところがこういった世界遺産に指定されていた文化・自然遺産などの中にも、老朽化や、人的な破壊で、危機にさらされているものもあるというのです。実は世界遺産のなかでも、武力紛争、自然災害、大規模工事、都市・観光開発、商業的密猟などによって、その普遍的価値を損なうような深刻な状態の遺産 (ユネスコHPから抜粋)があるようです。これらを総じて「危機遺産」とよんでいるらしいのですが、現在の34件のリストを見ていくと、多くは地域紛争を原因として、指定されていることがわかります。

紛争によって歴史的建造物が砲撃されたり、また難民が保護地区に大量に流入したりして、危機にされているようです。またゲリラ活動が盛んな区域に世界遺産があるため、遺産の修復に入るには困難、と現象はさまざまですが、「紛争」による「人的被害」を原因としているところが多いのです。
ただ、クロアチア共和国の「ドゥブロヴニク旧市街」のように、ユネスコの技術的、財政的な援助をもとに修復され、リストから削除される例もあるようです。

ユネスコによると世界遺産とは、「現代を生きる世界のすべての人びとが共有し、未来の世代に引き継いでいくべき人類共通の宝物」のことだそうです。そして世界遺産活動を通じて、世界平和の大切さを学ぶことができると、しています。日本には今年で合計13件の世界遺産が登録されました。せめて、身近なところからたずねて、世界平和の大切さを意識してみたいですね。
world movement KEYWORD
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丹羽 康子/ Yasuko Niwa

英国オクスフォード大学で国際関係学を専攻し修士号取得。政治だけでなく金融知識も身に付けたいと帰国後、外資系証券会社に勤務する。現在は株式市況のレポーターとして日経CNBCに出演中。

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