春の暖かさが感じられるようになった今日この頃、公園を歩いていると緋色のつぼみでいっぱいの桜の木が気になります。日本を代表する花、といえば桜ですよね。調べたところ、桜は日本の文化、経済、政治にかかわりがあって、重要な役割を果たしてきました。そこで、今日は「桜」にまつわる話を調べました。
古くから桜は日本人を魅了し、万葉集のなかでも詠われています。そして江戸時代には、その美しさをめでるため、一般の大衆が集まり宴会をする「花見」の習慣が広まったといわれています。江戸時代の八代将軍徳川吉宗は、享保の改革の政策の一環として飛鳥山(現、東京都北区飛鳥山公園)を桜の名所にしました。ここでは他の桜の名所地では禁止されていた「酒宴」や「仮装」が認められ、江戸っ子の行楽地となったそうです。現代では花見の宴のための食費、そして交通費などによる経済効果に期待した見解もあるようです。
さて、海を越えても桜は春になると街に華を添えているそうです。さかのぼることおよそ100年。米ワシントンDCのポトマック公園には1912年(明治45年)3月27日、日本の友好のしるしとして、当時の東京市長の尾崎行雄が3000本の桜の苗木をプレゼントし、植樹式が行われました。そのお返しに、アメリカからは1915年(大正4年)にハナミズキが送られ、日比谷公園など都内の公園や植物園に植栽されたそうです。
ただ不幸にも太平洋戦争をむかえたことで、ハナミズキは「敵国の贈り物」として、所在不明になってしまったそうです。アメリカでも真珠湾攻撃の後、ポトマック公園の桜の木、4本が倒され、こういった事件を防ぐために戦時中は桜の花を“Japanese Cherry Trees”という名称から”Oriental Cherry Trees”といい改められていたそうです。そしてまもなく戦後、日米の友好関係が修復されると、日本政府は1965年に、3800本のソメイヨシノをワシントンに贈ったそうです。「桜」は日本の友好と親善を象徴する木なのです。